シント・トロイデンが最終節で1部残留を決める…藤井陽也&角田涼太朗所属のコルトレイクは18年ぶり2部降格

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2025年05月11日 03:45  サッカーキング

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アシストを記録した藤田譲瑠チマ(画像は8月のユニオン・サン・ジロワーズ戦)[写真]=Getty Images
 ジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部リーグ)のプレーオフ3第6節(最終節)が10日に行われ、日本人選手7名が在籍するシント・トロイデンは、敵地で藤井陽也、角田涼太朗が所属するコルトレイクと2−2で引き分けた。他会場の結果も踏まえて、シント・トロイデンは1部残留が決定。コルトレイクは2部自動降格が決まった。

 今季のジュピラー・プロ・リーグも佳境に差し掛かった。4チームによって残留が争われているプレーオフ3では、既にベールスホットの自動降格が確定している。残る1つの残留枠、そして入れ替え戦出場枠を、3つのチームが争うなかで最終節を迎えた。

 ここまで勝ち点「40」を積み上げているシント・トロイデンは、プレーオフ3の首位に立っており、最終節を勝利すれば無条件で1部残留が確定する。引き分けた場合、他会場でサークル・ブルッヘが勝利すると、入れ替え戦に回ることとなる。敗れた場合は、サークル・ブルッヘが引き分け以上で終えるとプレーオフ3首位の座を明け渡すこととなる。一方で、勝ち点「36」の積み上げにとどまっているコルトレイクは、既にストレート残留の道は閉ざされており、入れ替え戦に出場するには勝利した上で、他会場でサークル・ブルッヘが敗れるのを待たなければならない。

 両者、目標達成のためには是が非でも白星が欲しいゲームに向けて、シント・トロイデンではGK小久保玲央ブライアン、小川諒也、藤田譲瑠チマ、伊藤涼太郎が先発入り。アキレス腱断裂の大ケガにより、長期離脱を強いられていた谷口彰悟がメンバーに復帰し、山本理仁、小森飛絢とともにベンチから出番を待つ。一方で、コルトレイクでは藤井陽也、角田涼太朗が共にスターティングメンバーに名を連ねた。

 試合は立ち上がりの5分に動き、コルトレイクは最終ラインから角田がボールを持ち運ぼうとしたものの、ここをアンドレス・フェラーリが引っ掛け、ドリブルでボックス内へ侵入。横パスをアドリアーノ・ベルタッチーニが流し込み、シント・トロイデンが先手を取った。

 だが、直後の8分にはコルトレイクが試合を振り出しに戻す。敵陣ペナルティエリア手前右寄りの位置で、小川に当たって跳ね返ったボールを拾ったアブデルハク・カドリが、思い切り良く左足を振り抜くと、狙い澄ました一撃はGK小久保を超えてゴールに吸い込まれる。これでコルトレイクが同点に追いついた。

 さらに21分、コルトレイクはGKエベ・デフレミンクのフィードを敵陣で繋ぎ、右サイドを抜け出したジャン・ケヴィン・デュヴェルンがクロスボールを送ると、ファーサイドでフリーになったナイェル・メサトゥがダイレクトボレーを沈める。コルトレイクが逆転に成功した。

 だが、シント・トロイデンもこのままハーフタイムに入ることは許さず、37分にはベルタッチーニのボールキープから素早く攻撃へ転じる。右サイドでサポートした藤田がボックス内へ浮き球のボールを蹴り込むと、ファーサイドへ走り込んだロイック・ラプシンがダイレクトで押し込み、2−2で前半を終えた。

 後半に入ると一進一退の攻防が続いたものの、次の1点が生まれることはなくタイムアップ。この結果、シント・トロイデンは勝ち点「1」の積み上げにとどまったが、他会場ではサークル・ブルッヘがベールスホットに2−4で敗れたため、なんとか最終節で残留が確定。一方、コルトレイクは勝利が必要条件の中で臨んだ試合だっただけに、引き分けたことで降格が決定。来季は2007−08シーズン以来、18年ぶりに2部での戦いを強いられることが決まった。

 なお、シント・トロイデンのGK小久保、小川、藤田、伊藤はフル出場を果たし、谷口と山本は88分より出場。小森に出番はなかった。一方で、コルトレイクの藤井と角田も共にフル出場を果たした。

【スコア】
コルトレイク 2−2 シント・トロイデン

【スコア】
0−1 5分 アドリアーノ・ベルタッチーニ(シント・トロイデン)
1−1 8分 アブデルハク・カドリ(コルトレイク)
2−1 21分 ナイェル・メサトゥ(コルトレイク)
2−2 37分 ロイック・ラプシン(シント・トロイデン)

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