
GINHKマイルC(東京・芝1600m)が5月11日に行なわれる。
過去10年の結果を振り返ってみると、1番人気はわずか1勝。一方で、伏兵の台頭が頻繁に見られ、波乱の多いレースとして知られている。実際、昨年を除いて3連単の配当はすべて万馬券。2022年の150万円超えをはじめ、10万円超えの高額配当が6度も生まれているのだ。
であれば、穴狙いに徹していい一戦ではないか。そこで、過去10年の結果を参考にして、今年のレースで大駆けを果たしそうな馬をあぶり出してみたい。
まず注目したいのは、過去10年で馬券圏内(3着以内)に9頭も入っている牝馬だ。そのうち、前走・桜花賞組が5頭と最も多かった。
その点を重視すると、今年の激走候補となるのは、ヴーレヴー(牝3歳)、ショウナンザナドゥ(牝3歳)、チェルビアット(牝3歳)、マピュース(牝3歳)の4頭。いずれも伏兵といった評価で、それぞれ一発の魅力があるが、もう少し絞ってみたい。
|
|
過去の桜花賞組5頭についてあらためてチェックしてみると、4頭が関東馬だった。前出の4頭のなかで、関東馬は1頭だけいた。
マピュースだ。同馬は今回の舞台となる東京・芝1600mでの実績もあり、上位争いを演じる可能性は大いにある。
次に着目したいのは、重賞勝ち(地方も含む)がありながら、ふた桁人気の低評価になりそうな馬だ。というのも、過去にもそういった馬たちが高配当を演出しているからだ。
いい例となるのは、2016年に12番人気で3着に入ったレインボーライン、2017年に13番人気で2着と好走したリエノテソーロ、2019年に14番人気で2着と奮闘したケイデンスコールらである。
そして今年、先述の牝馬を除くと、アルテヴェローチェ(牡3歳)、トータルクラリティ(牡3歳)、パンジャタワー(牡3歳)、ヤンキーバローズ(牡3歳)らが重賞勝ち馬ながら人気薄になりそうだ。そのうち、ふた桁人気となると、トータルクラリティ、パンジャタワー、ヤンキバローズあたりか。
|
|
こちらも、3頭とも面白い存在だが、過去例に挙げた3頭の前走の着順を見てみると、5着、4着、4着だった。トータルクラリティ、パンジャタワー、ヤンキーバローズの前走は、いずれもGIIIファルコンS(3月22日/中京・芝1400m)。それぞれ10着、4着、1着だった。
となれば、ここで推したいのは過去例の馬に最も近いパンジャタワー。東京コースのGII京王杯2歳S(11月2日/芝1400m)を快勝しているのもプラス材料だ。ファルコンSでも差のないレースを見せており、大駆けがあっても不思議ではない。
最後に、穴馬ではないが、無視できない存在について触れておきたい。それは、2番人気の馬だ。冒頭でも記したとおり、1番人気は苦戦しているが、2番人気は4勝、2着2回、3着1回と好成績を残しているからだ。
前日オッズからすると、その候補となるのは、イミグラントソング(牡3歳)か。最終的なオッズがどうなるかわからないが、2番人気になりそうな馬は押さえておいて損はないだろう。
|
|