少し前にインターネット上で話題になった投稿や動画を振り返って紹介する企画「昔のインターネット発掘!」。今回は、2023年2月にYouTubeへ投稿された、ダイソーで購入した「ヘアエクステ」でドール用ウィッグを作る動画を紹介します。試行錯誤して完成させるまでの記録がとても参考になります。
投稿したのは、ドールやミニチュアの製作動画を投稿しているYouTubeチャンネル「emi’s tiny handmade」のemiさん。7センチドール用のウィッグの自作に初めて挑戦しており、使用するのは110円のヘアエクステ。カラーは、装着するドールに合わせてグレージュを選んでいます。
冒頭では、家にあった伸縮性のあるハギレを使ってウィッグキャップを作る方法を紹介。ラップを巻いて保護した予備のヘッドに、ハギレをゴムで留めてシワを伸ばしてきれいにしたら、木工用ボンドを筆で薄く均等になるように伸ばして塗ります。乾かしながら3度塗りし、取り外して大きさを決めてカットしたら完成です。
ここから、適度にカットしたヘアエクステをウィッグキャップに付けていくのですが、emiさんは最初にウェフティングと呼ばれる毛束作りに挑戦するも、ボンドで固めた毛束が板のようになってしまい一度諦めることに。そこでまずは、キャップに直接ボンドを塗って毛を付けていく工程で前髪部分を作っています。
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しかし、どうしても後ろ髪部分はウェフティングが必要だと判断し、再チャレンジ。今度はクリアファイルにマスキングテープを横に真っすぐ貼り、その上側に少し重なるようにボンドを塗ってからテープを剥がす工程を挟んでいます。こうすることで、ボンドの下側がきれいな一直線になりました。
また、そのボンドの上に毛束を並べていった後も、さらにその上にボンドをのせることで、毛束をしっかり固定することに成功。ボンドが乾いて透明になったらクリアファイルから剥がし、不要なボンド部分をカットしたら、最初に作ったものよりもきれいで使いやすいウェフティングが出来上がりました。まさに失敗は成功のもと!
ウェフティングは一気に貼れるメリットがある一方、カーブがきついとなじまないので、分割して貼ったりして工夫すると良さそうです。emiさんは、凹凸ができてしまうデメリットも感じたとして、「個人的には顔まわりは直接貼りで角度とか調整しつつ、分け目とかぴっちりラインが出る部分はウェフティングの方が良さそうかな」とコメントしています。
ウィッグキャップが見えなくなるまで覆い尽くしたら、ピンと上に真っすぐ立っている頭頂部の毛を真ん中から分けながら倒し、左手で押さえながらアイロンで熱を加えて癖付けしていきます。emiさんはミニコテを使い、不要な毛束で試しながら温度を調整。様子を見つつ何度かアイロンをかけ、左手を離しても分け目を保てるまで繰り返しています。
全体的に毛が落ち着いてきたら、好みの髪形にカットする作業へ。重く感じる部分は内側の毛を短く切ることで軽くし、カールを付ける際は耐熱性のある棒に巻き付け、粘着力を落としたマスキングテープで固定しつつ、上からアイロンをかけています。このとき、テープは熱が冷めてから外しました。
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髪形については、手っ取り早くボリュームをごまかすためにもハーフアップにしています。後ろの結び目は、洋服によってヘアアクセサリーを変えたいので、取りあえず小さいリボンをマスキングテープで仮止めしました。
最後はヘアスプレーや新品の歯ブラシで程よくセットしたら、レトロでかわいらしいウィッグが完成です! ウェフティングの付け方や毛の量など、いろいろ改善点は見つかったとしつつも、初めて作ったとは思えないクオリティーの高さに感動します。難しい部分やつまずくポイントなども確認できて参考になる……!
この動画は記事執筆時点で18万回以上再生されています。コメント欄には「すごい、かわいい〜」「こんなかわいい子がご自分で作れるなんて素敵すぎます!」「挑戦してみたいなと思いました」「これこそ探し求めた動画だった!」「めっちゃ参考になります」といった声が寄せられました。
emiさんのYouTubeチャンネル「emi’s tiny handmade」では、ミニチュアやドールを制作する様子が公開中。また、Instagramも更新しています。
動画提供:YouTubeチャンネル「emi’s tiny handmade」
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