
今月5日、こどもの日。小学生以下の児童たちが参加するスポーツ大会“JA全農チビリンピック”が横浜で行われた。中でも注目の競技は、全国約1400チームから勝ち上がってきた16チームが戦う「全国小学生選抜サッカー大会」。
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決勝の舞台となる日産スタジアムを目指し、小学生たちが熱戦を演じた。スタンドから見守る両親やチーム関係者も1回戦から大歓声や、時には悲鳴をあげる熱狂ぶりを見せた。決勝に進んだのは、柏レイソルU-12とサガン鳥栖U-12。ピッチに立った両チームの選手たちは、スタジアムの規模に「おぉ〜」と驚きの声を上げた。
試合前こそ、子どもらしい反応を見せた選手たちだが、ゲームに入ると大人顔負けのプレーを連発。第2ピリオド、鳥栖の川原煌(ひかる)くん(6年)がこぼれ球を押し込み先制ゴール。負けじと柏の柴田海(うみ)くん(6年)も強烈なロングシュートを叩き込み、同点に追いついた。柴田くんの芸術的なシュートに、両チームのスタンドからは大きな拍手が送られた。
試合は両チーム譲らず1−1のまま、PK戦に突入。最後は柏の4人目、大友蓮月(れんき)くん(6年)が蹴ったボールがゴール中央に突き刺さり、PK戦を制した柏が、2015年以来10年ぶり2度目の優勝を果たした。
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優勝の瞬間、柏には歓喜の輪ができ、鳥栖の選手たちはピッチに這いつくばって、悔し涙を流した。そこにはまるで日本代表戦のような光景が広がっていた。柏・キャプテンの稲田晃大(こうだい)くん(6年)は「優勝できてうれしい、スタンドのお父さん、お母さんの前で日本一を達成することができてよかった」と話した。