ヴィクトリアマイルを連覇したストレイトガール(撮影:下野雄規) ヴィクトリアマイル(4歳上牝・GI・芝1600m)は今年で20回の節目を迎える。この機会に各部門の最多勝、及びレースレコードを見てみよう。
まずは競走馬だが、ヴィルシーナとストレイトガールが2勝で並んでいる。前者が13年と14年、後者が15年と16年の連覇。ちなみにストレイトガールは初制覇の前年の14年にも参戦し、ヴィルシーナの3着に敗れている。3年連続で馬券に絡んだ馬は、19年の歴史でこの1頭だけだ。
続いて騎手はC.ルメール騎手と戸崎圭太騎手が3勝でトップタイとなっている。ルメール騎手は【3-2-1-3】の勝率33%、複勝率67%と超好成績。17年には6番人気のアドマイヤリードでも勝利している。また、20年から目下5年連続で馬券圏内だから凄い。一方の戸崎騎手は【3-0-2-6】の勝率27%、複勝率46%。3勝の人気が5、7、4というのは価値大だろう。そして調教師。こちらは藤原英昭調教師が3勝で単独トップ。08年のエイジアンウインズが5番人気、15年と16年のストレイトガールがそれぞれ5番人気、7番人気だから、前評判を覆しての戴冠を繰り返している。
次に馬主だが、最多の延べ25頭を出走させているサンデーレーシングが3勝で単独トップ。勝ち馬はブエナビスタ、グランアレグリア、ソングラインと名牝ばかりだ。
最後にレースレコードで、こちらは19年のノームコアの1分30秒5。当レースでGI初制覇を達成し、その後も富士Sや札幌記念、香港Cを制している。
さて、今年のメンバーを見ると、ルメール騎手がアスコリピチェーノ、藤原英昭調教師がワイドラトゥールで参戦予定。また、(有)サンデーレーシングはアスコリピチェーノ、クイーンズウォークの2頭が登録している。この中から最多勝記録を伸ばす関係者がいるのか、それとも…。こういった少し変わった視点からもレースを楽しみたい。