フル出場を果たした久保建英 [写真]=Getty Images ラ・リーガ第36節が13日に行われ、レアル・ソシエダとセルタが対戦した。
ここまで35試合を消化したリーグ戦で12勝7分16敗を記録し、勝ち点「44」の12位につけるレアル・ソシエダ。直近のラ・リーガで5試合未勝利が続く同クラブは、前節アトレティコ・マドリード戦の大敗により、来季の欧州大会出場が極めて難しい状況となった。今回の対戦相手である7位セルタとの勝ち点差は「6」。崖っぷちのなかで迎えた一戦に、日本代表MF久保建英は右のアタッカーとして先発出場を飾った。
試合は開始早々の3分にセルタが決定機を作り出す。レアル・ソシエダのビルドアップに対してプレスをかけ、フラン・ベルトランが中盤右サイドでボールを奪取。味方に繋いだパスは相手に当たりながらフェール・ロペスへわたり、最終ラインの背後に抜け出したボルハ・イグレシアスへとスルーパスを送る。しかし、GKと1対1の局面で放ったシュートは枠の左に外れ、セルタがチャンスを逃してしまった。
そんななか、44分にアウェイチームがスコアを動かす。自陣右サイドでオスカル・ミンゲサがボールを奪い、素早く前線にパスを送ってカウンターに移行。ボルハ・イグレシアスが2列目から飛び出すと、敵陣内で数的優位を生み出す。左脇を駆け上がるアルフォンソ・ゴンサレスにラストパスを出し、ボックス内に侵入して左足でシュート。GKアレックス・レミロに弾かれたこぼれ球を自ら拾ってゴールに流し込み、セルタが前半終了間際に先制した。
リードを許したレアル・ソシエダだったが、後半も目立ったチャンスを生み出せないまま時間が経過。久保は積極的にボールを受けながら攻撃の糸口を探るが、セルタもダブルチームで対応してドリブルを封じる。65分にはアイヘン・ムニョスが左サイドからクロスを蹴り入れ、ミケル・オヤルサバルが大外でヘディング。ようやく訪れた決定機だったものの、ボールはクロスバーに嫌われてしまう。
以降はレアル・ソシエダが攻勢を強めて相手ゴールに迫るが、同点弾は挙げられず試合は終了。セルタが敵地で1−0の勝利を飾った。なお、久保はフル出場を果たした。次節は18日に行われ、レアル・ソシエダはホームでジローナと対戦。セルタはホームでラージョ・バジェカーノと対戦する。
【スコア】
レアル・ソシエダ 0−1 セルタ
【得点者】
0−1 44分 アルフォンソ・ゴンサレス(セルタ)