コヴェントリーに所属する坂元達裕 [写真]=Getty Images プレミアリーグ・昇格プレーオフの準決勝セカンドレグが13日に行われ、サンダーランドとコヴェントリーが対戦した。
チャンピオンシップ(イングランド2部)を3位から6位で終えた4チームが参戦する昇格プレーオフ。3位チームと6位チーム、4位チームと5位チームが準決勝を戦い、2戦合計スコアで上回った方が聖地『ウェンブリー・スタジアム』で開催される決勝戦へ進出する。5位フィニッシュを果たしたコヴェントリーは4位サンダーランドと準決勝で激突。9日に開催されたファーストレグでは1−2の敗戦を喫しており、逆転での突破を目指して敵地開催のセカンドレグに臨む。
コヴェントリーに所属するMF坂元達裕が右ウイングとして先発した一戦は、立ち上がりから緊迫した攻防が続く展開に。そんななか、攻撃のアクセントとして存在感を示す日本人アタッカーが、39分にビッグチャンスを作り出す。右サイドでパスを受けた坂元が得意のカットインからクロスを供給。大外で待つエフロン・メイソン・クラークが頭で折り返し、GKの前に飛び込んだジャック・ルドニが軌道を変えるようにワンタッチで合わせる。しかし、シュートは枠を外れ、コヴェントリーが決定機を逃した。
以降もコヴェントリーが主導権を握ると、76分に待望の先制弾が生まれる。ポゼッションで相手を押し込みつつ、敵陣右サイドに流れたルドニが縦にスルーパスを出す。オーバーラップしてきたミラン・ファン・エヴァイクがクロスを送り、ボールはゴール正面で競り合う味方の頭上を通過。最後はファーから飛び込んできたメイソン・クラークがダイレクトでネットを揺らし、アウェイチームがスコアを動かした。
勝負は2戦合計2−2で延長戦に突入。すると、延長後半アディショナルタイムにサンダーランドが左サイドでコーナーキックを獲得。キッカーが放ったクロスをダニエル・バラードがヘディングで押し込み、ホームチームが劇的な得点をマークした。結局、セカンドレグは1−1で終了。サンダーランドが2戦合計3−2で決勝進出を決め、坂元がフル出場したコヴェントリーは敗退が決定した。
【スコア】
サンダーランド 1−1(2戦合計:3−2) コヴェントリー
【得点者】
0−1 76分 エフロン・メイソン・クラーク(コヴェントリー)
1−1 120+2分 ダニエル・バラード(サンダーランド)