インプレスHD、上場廃止へ 創業者・塚本氏による株式併合で

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2025年05月14日 11:41  ITmedia NEWS

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インプレスHDの開示より

 インプレスホールディングス(東証スタンダード)は5月13日、株式併合を通じた非公開化により、上場廃止する方針を発表した。7月末に発行済株式を1株に併合し、大株主である創業者の塚本慶一郎氏と同氏の資産管理会社であるT&Co.(両者で約57%の株式を保有)のみが株主になる。


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 出版業界の厳しい経営環境やデジタル化の進展に対応するため、短期的な業績達成を求められる資本市場と離れ、柔軟な経営判断を可能にする目的。


 同社は、ネットメディア「Impress Watch」の運営や、「できる」シリーズの書籍を出版するインプレス、山岳・自然関連の出版事業を手掛ける山と渓谷社、音楽出版のリットーミュージックなどを傘下に持つ純粋持ち株会社。


 非公開化に当たり、大株主以外の株式は、裁判所の許可を得た上で、1株あたり210円でインプレスHDが買い取る。


 同日発表した25年3月期の連結決算は、営業損益が2億3700万円の赤字、最終損益が1億500万円の赤字と、2期連続で赤字を計上。Webメディアや電子出版も伸び悩んでいる状態だ。


 インプレスは2000年に東証一部(当時)に上場。04年に純粋持株会社体制に移行し、22年4月に東証スタンダードに移行している。



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