22年に日本ダービー6勝目を挙げた武豊騎手(撮影:下野雄規) 6月1日(日)に東京競馬場で行われる日本ダービー(3歳牡牝・GI・芝2400m)。今年も皐月賞馬ミュージアムマイルをはじめ、2歳王者クロワデュノール、無敗制覇を狙うファンダムなど好メンバーがエントリーしている。そんな世代の頂点を決する一戦でかつて生まれた記録とは。今回は「騎手」にスポットを当てベスト3を紹介する。
歴代最多勝利を挙げているのは武豊騎手。若くして数々のGIタイトルを手にしながら、“ダービージョッキー”の称号はなかなか遠かったが、10度目のチャレンジとなった98年にスペシャルウィークで初制覇を飾った。すると、99年にはアドマイヤベガでレース史上初の連覇達成。その後も02年タニノギムレット、05年ディープインパクト、13年キズナ、22年ドウデュースと計6勝を挙げ、歴代最多勝利をマークしている。
続くのは2人。福永祐一元騎手も98年の初騎乗から時間はかかったが、18年にワグネリアンで待望のダービー初勝利を決め、20年にはコントレイル、21年にはシャフリヤールと4年で3勝の固め打ちを決めた。横山典弘騎手は09年にロジユニヴァースで初白星。皐月賞14着からの勝利で、ダービー史上最大の巻き返しだった。14年にはワンアンドオンリーで2勝目。昨年は単勝46.6倍のダノンデサイルを導き、歴代2位タイ浮上の3勝目となった。
3位タイは2勝で計12人いる。56年ハクチカラ、61年ハクシヨウの保田隆芳元騎手、60年コダマ、64年シンザンの栗田勝元騎手ら昭和の名ジョッキーも数多く。ほかに78年にサクラショウリ、88年にサクラチヨノオーで制した小島太元騎手、07年と08年に連勝した四位洋文騎手など。現役では03年ネオユニヴァース、15年ドゥラメンテで勝ったM.デムーロ騎手が名を連ねる。
【騎手のダービー勝利数ランキング】(敬称略)
■1位 6勝
武豊
■2位 3勝
福永祐一
横山典弘
■3位 2勝
橋本輝雄
岩下密政
蛯名武五郎
保田隆芳
栗田勝
大崎昭一
増沢末夫
小島太
郷原洋行
小島貞博
四位洋文
M.デムーロ