先週、ギガバイトからはIntel B760チップセットを搭載したmicroATXマザーボード「B760M DS3H WIFI6E GEN5」が登場した。価格は1万6000円弱だ。
●ギガバイトから1.6万円切りのIntel B760マザーが登場
Wi-Fi 6の無線LANや2.5GbE対応の有線LANが使え、2基のM.2スロットを備える構成で、ソケット形状はLGA1700だ。
入荷したTSUKUMO eX.は「今さらなタイミングながら、今も第13〜14世代Coreシリーズの需要はありますからね。コスパも優れていますし、欲しい人はそれなりにいそうです」という。別のショップも「価格を抑えてWindows 11マシンを組みたいという人は最新世代よりも、底値で買えて定評のある世代でそろえる傾向がありますから。店としては世代を早くリフレッシュしてほしいという思いもありますけどね」といった声も聞いた。
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実際のところ、Windows 10から11へのアップグレード需要は年初からじわじわと高まっており、さまざまなトレンドを生んでいるという。
パソコン工房 秋葉原パーツ館は、ウッド素材を使ったケース人気の背景にも深く関わっていると指摘する。「Windows 10から5〜10年ぶりに自作するとなると、光モノに対しての価格感がちょっと変わってきますからね。そういうこともあってか、(フロントに木枠をあしらった)AntecのFLUXシリーズが際立って売れています。他のシックなケースも人気がありますが、供給が安定しているところもあって」と語る。
自作PCにおける光モノブームとWindows 10のデビュー時期は重なるが、ARGB LEDの輝きが「ゲーミング」と称されるようになったのは少し先のことだ。その時間差がカウンター的な新たな潮流を生み出しているのかもしれない。
●タイピング重視の高級キーボード「LUMINKEY 75 V2 Wired」がデビュー
入力デバイスにも、“非ゲーミング”の潮流が見られる。
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先週登場したLUMINKEYの75%キーボード「LUMINKEY 75 V2 Wired」は、その象徴の1つといえるだろう。同社のメカニカルスイッチ「Astralスイッチ」を採用し、金属フレームでデザインされたハイスペックモデルで、価格は3万4000円前後となる。
入荷したパソコンSHOPアークは「初期荷重45±5gfと、キーの戻りがしっかり指に伝わる設計ですね。文字打ちやプログラミングの入力環境を重視して選ぶ人に評価されるかなと思います」と話していた。
ゲーミングキーボードはラピッドトリガー搭載モデルが定番の人気を誇っているが、入力重視派のキーボードにはまた別のトレンドがみられるようだ。「LUMINKEY 75 V2 Wiredのような細部を作り込んだ高級路線と、コスパ路線にはっきりと二極化しています」(同店)
なお、ゲーミング用途で支持されるモデルもLUMINKEYから同時期に登場している。「Magger 68 HE Pro S」で、同店では6月8日まで続く発売記念キャンペーン中は2万3100円で販売している。Gateron Magnetic Jade Proスイッチを採用し、ラピッドトリガーに対応する。
●OkinosブランドのPCケースが一斉に登場
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PCケースでは、新興ブランドのOkinosから複数の製品が一斉デビューしている。
フロントに木材を使った「Cypress(サイプレス)」シリーズは、ATX対応で最上位の「Cypress 7」と、ミドルレンジのATXモデル「Cypress 5 RGB」、そのエアフロー重視版の「Cypress 5 AIR」、microATXサイズの「Cypress 3 Wood」、唯一木材を省いた「Cypress 3 ARGB」をそろえる。
価格は順に1万2000円前後と8500円前後、8000円前後、7500円前後、8000円前後となる。
ATXモデル「Aqua」シリーズは、前面〜左側面ピラーレスでARGBファンを複数備える「Aqua 9 ARGB」と3面ピラーレスの「Aqua 93」の2モデルを投入した。価格はどちらも1万5000前後だ。
microATX対応のキューブ形状で、ピラーレス構造を採用した「Mirage 4 ARGB」はブラックとホワイトを用意しており、価格はいずれも8500円となる。
入荷したTSUKUMO eX.は「いずれの製品もかなり戦略的な価格ですね。ウッド系でシックにまとめることも、光モノでド派手に組むこともできるので、今後伸びていきそうです」と高く評価していた。
●オリオスペックでCorsairの巨大PCケースの取り寄せがスタート
PCケースでは、オリオスペックがCorsairの巨大モデル「iCUE LINK 9000D RGB AIRFLOW」の取り扱いをスタートさせている。ブラックとホワイトモデルともに、価格は8万3480円だ。
「iCUE LINK 9000D RGB AIRFLOW」はSSI-EEBやE-ATXマザーボードに対応する大型PCケースで、最大480mmのラジエーターや最大400mm長のグラフィックスカードなどを組み込める。フロントには120mmファンを2列並べられる構造だ。ボディーサイズは約307(幅)×698(奥行き)×698(高さ)mm、重量は約29.1kgとなっている。
同店では、このケースに2つのシステムを組み込んだMOD PC(TORUMODさん制作)を展示しており、ハイレベルな完成品を鑑賞した上で取り寄せを検討することが可能だ。
同店は「ゲーミング用と配信用のマシンを1台に同居させるといった、エクストリームなプランを実現させてくれます。部屋では圧倒的な存在感を楽しめると思いますよ」とプッシュしていた。
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