マンCからの関心が報じられるラインデルス [写真]=Getty Images マンチェスター・シティが、ミランに所属するオランダ代表MFタイアニ・ラインデルスの獲得に向けて動きを本格化させているようだ。イタリアメディア『コリエレ・デロ・スポルト』や『スカイスポーツ』など複数のメディアが報じている。
現在26歳のラインデルスは2023年夏、AZからミランへ完全移籍加入。即座に中盤で存在感を放つと、在籍2年目を迎えた今季はここまで行われた公式戦全54試合のうち、出場停止の1試合を除く53試合のピッチに立っており、うち52試合が先発と、絶対的な地位を確立。15ゴール5アシストと明確な数字も残すなど、ミランは不本意なシーズンを過ごしながら、個人として気を吐いていた。
そんなラインデルスは今年3月、ミランとの契約を2030年6月まで延長していたものの、直近ではマンチェスター・シティからの関心が報じられるなど、去就が騒がれている。マンチェスター・シティを率いるジョゼップ・グアルディオラ監督がラインデルスを高く評価しており、今季限りでの退団が決まっているベルギー代表MFケヴィン・デ・ブライネに代わる中盤の核として、ラインデルスを迎え入れたいと考えているようだ。
レアル・マドリードも熱視線を送っていることが明るみに出ているが、“ペップ・バルサ”の大ファンだというラインデルス自身は、グアルディオラ監督の下でのプレーを熱望しているとのこと。『スカイスポーツ』によると、既に個人条件面では大筋合意に達しており、残す条件は、契約を4年間にするか、もしくは5年間にするかといった、細部の詰めのみとなっているようだ。
ラインデルス自身が加入を望んでいることから、マンチェスター・シティ側は移籍成立に自信を持っており、今週中にはミランに対して最初のオファーを提示する予定だと報じられている。マンチェスター・シティ側はラインデルスの代理人を通して、ミランの要求金額についても問い合わせたとのこと。最初のオファー金額はボーナス込みで最大5500万ユーロ(約90億円)程度となる見込みだが、『コリエレ・デロ・スポルト』の情報によると、ミランは7000万ユーロ(約114億円)以下のオファーに対しては首を縦に振らない姿勢を示しており、クラブ間交渉は一筋縄では行かない可能性が高そうだ。
果たして、今やミランに欠かせない存在となったラインデルスは、わずか2年で“ロッソネロ”のユニフォームを脱ぎ、イングランドへ向かうこととなるのだろうか。交渉の行方に注目が集まっている。