
“結果を出すスクール”として人気の「マナースクールEMI SUNAI」代表・諏内えみさんの著書『我慢しない、侮らせないビジネスパーソンの処世術 戦略としてのずるいマナー』で扱うのは、社会人になって最初に学ぶ基本的なマナーとは一味違うマナー術。
「ずるいマナー」が目指すのは、単に相手に合わせるのではなく、自分の利益も確保しつつ、相手に「感心される」ようなスマートな立ち居振る舞い。自分も快適に、相手にも喜ばれる、そんな一石二鳥の効果を狙った、まったく新しいアプローチこそが「ずるいマナー」なのです。
今回は本書から一部抜粋し、仕事関係の人からのプライベートなしつこいメッセージやお誘いを、角を立てずに断るための具体的な「ずるいマナー」について紹介します。
仕事関係の人からのプライベートなメッセージ、どう対応する?
はじめは仕事の連絡だけだったはずなのに、いつしかプライベートな内容が送られてきたり、必要以上にメッセージやお誘いが来るようになった……。二度と会うことのない相手であれば即ブロックでもよいですが、仕事絡みの関係の場合、断ったあともやりとりが続いたり、顔を合わせることがあるかもしれません。
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【例1】
相手:今週末はどうしてる?
あなた:このところ、◯◯の件で多忙でしたため、溜まっていた用を片付けます。
【例2】
相手:イベントお疲れさまでした。打ち上げも兼ねて今度飲みに行きましょう!
あなた:本日もお疲れさまでございました。お気遣いありがとうございます。今後もよろしくお願い申し上げます。
ビジネス定型文ですから、丁寧さは抜群です。その一方で相手との距離をとり、「あなたとはビジネスの付き合いですよ」ということを匂わせて気づかせます。
礼儀正しさとやんわりした拒否の両方を伝えることで「ずるく」回避しましょう。
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今回の「戦略」で得られる相手のメリットを確認!
「ハッキリとした拒否ではなく「ビジネス上のやりとり」という形を保ってくれているおかげで、その後も何事もなかったように関係が続けやすい。」諏内 えみ プロフィール
「マナースクールEMI SUNAI」「親子・お受験作法教室」代表。マナーを始め、立ち居ふるまい、会話術、社交術を伝授。キャンセル待ちの出る「テーブルマナー講座」や「婚活戦略講座」「『育ちがいい人®』のふるまい・会話レッスン」が好評。「親子・お受験作法教室」では、第一志望合格率95%を実現。多くの有名校でのトップ合格を達成している。映画・ドラマでの女優のエレガント所作、男優のスマート所作指導にも定評がある。ベストセラー『「育ちがいい人」だけが知っていること』『もっと!「育ちがいい人」だけが知っていること』 (ダイヤモンド社)他著書多数。All About 暮らしのマナーガイド。(文:諏内 えみ)