今季限りでハノーファーを離れる室屋成 [写真]=Getty Images ハノーファーは19日、元日本代表DF室屋成が2024−25シーズンをもって退団することを発表した。
クラブからの発表によると、室屋の退団は契約満了によるもの。現時点で新天地等は明かされていないものの、既に日本に帰国することが決まっているという。ハノーファーは「室屋選手の帰国については、家族の事情によるものです。室屋選手の子どもは今年の夏より、日本で学校に通い始める予定で、家族は今回の退団を機に、生活の中心を母国に戻そうとしています」と明かした。
室屋は1994年4月5日生まれの現在31歳。青森山田高校、明治大学を経て、2016シーズンより、明治大学サッカー部を退部し、同校に在学した上でFC東京への入団を果たした。ルーキーイヤーはケガにも泣かされたものの、以降は主戦場の右サイドバックでポジションを確保。2019シーズンにはJリーグベストイレブンにも輝いた。
FC東京では公式戦通算133試合出場5ゴールを記録し、2020年夏、2.ブンデスリーガ(ドイツ2部)のハノーファーへ完全移籍加入。自身初の欧州挑戦ながら、初年度から定位置を掴み、ハノーファーを1部昇格へ導くことこそ叶わなかったものの、5年間にわたって活躍を続けた。ハノーファーでは公式戦通算151試合に出場して5ゴールを挙げた。
また、各年代別の日本代表にも名を連ねており、2016年にはリオデジャネイロ・オリンピックを戦うU−23日本代表のメンバーに選出。本大会でも全3試合にフル出場した。2017年12月にはEAFF E−1サッカー選手権2017でA代表デビュー。2021年11月を最後に日本代表からは遠ざかっているものの、これまでに国際Aマッチ通算で16試合出場を記録している。
退団に際し、マルクス・マンSD(スポーツ・ディレクター)は「室屋成選手は、心からハノーファーを愛し、クラブに献身を尽くしてくれました。彼は信じられないほど気さくな人柄で、ピッチの上では常に全力を尽くす、プロフェッショナルな存在でした。このクラブのユニフォームを着て尽力してくれたことに感謝するとともに、彼とご家族の今後のご多幸をお祈りいたします」とコメントを発表している。
また、室屋自身もクラブを通してコメントを発表。次のように、感謝のメッセージを残している。
「5年間もの期間、ハノーファーでプレーできたことは、僕にとって何よりも光栄なことでした。ヨーロッパへ移籍した当初は、どんなことが待ち受けているのか全く分かりませんでしたが、ある時から、ハノーファーが僕にとって唯一無二のクラブであり続けると確信したのです。チームメイト、コーチ、スタッフ、そしてファン・サポーターの皆様、今までありがとうございました。ハノーファーのことはいつまでも僕の心の中にあり、決して忘れることはないでしょう」
【動画】室屋成、ハノーファー時代のプレー集
5️⃣ Jahre, 1️⃣5️⃣1️⃣ Spiele 🙌
Wir sagen DANKE, Sei #Muroya! 😌 Auch wir werden Dich nicht vergessen! 🫶#H96 #NiemalsAllein ⚫️⚪️💚 pic.twitter.com/c08tV8j58d— Hannover 96 (@Hannover96) May 19, 2025