オークス2025に出走予定のエンブロイダリー(今年4月撮影、ユーザー提供:Daigoさん) 今年のオークスの注目点の一つは、桜花賞馬のエンブロイダリーがJ.モレイラ騎手からC.ルメール騎手に乗り替わることだろう。ルメール騎手は過去6戦中4戦で騎乗しているので不安材料とはいえないが、レアケースであることは確か。そこでグレード制が導入された84年以降の桜花賞馬が、桜花賞とは別の騎手でオークスに挑んだ際の成績を振り返りたい。
これまでにこのようなケースは5回あった。その成績は【2-1-1-1】の勝率40%、複勝率80%となっている。以下に列記しよう。
・99年3着プリモディーネ(藤田伸二騎手)…桜花賞(福永祐一騎手)
・12年1着ジェンティルドンナ(川田将雅騎手)…桜花賞(岩田康誠騎手)
・13年4着アユサン(丸山元気騎手)…桜花賞(C.デムーロ騎手)
・22年1着スターズオンアース(C.ルメール騎手)…桜花賞(川田将雅騎手)
・24年2着ステレンボッシュ(戸崎圭太騎手)…桜花賞(J.モレイラ騎手)
違う騎手で二冠制覇を果たしたのはジェンティルドンナ、スターズオンアースの2頭だ。また、エンブロイダリーといずれかのジョッキーが一致するのは2回。スターズオンアースはルメール騎手に乗り替わっての戴冠だったが、ステレンボッシュはモレイラ騎手から鞍上が替わって2着に終わっている。
果たしてエンブロイダリーは二冠牝馬になれるのか。こういった視点でも楽しめる一戦となる。