タクシーの乗客に睡眠薬を飲ませて性的暴行を加えたとして、警視庁捜査1課が東京都江戸川区の元タクシー運転手、田中敏志被告(54)=不同意わいせつ罪で起訴=を不同意性交等や性的姿態撮影処罰法違反(撮影)の疑いなどで21日にも再逮捕する方針を固めたことが捜査関係者への取材で判明した。
捜査関係者によると、田中被告はタクシー運転手だった2024年7月、都内で自身が運転するタクシーに乗車した20代の女性客に睡眠薬を飲ませて意識を失わせ、女性の自宅に侵入。性的暴行を加えて、その様子を撮影した疑いが持たれている。押収した田中被告のスマートフォンから、女性の性的な動画が見つかったという。
田中被告は24年8月に渋谷区内で10代の女性客に睡眠薬を飲ませて現金4万円などを奪ったとして、警視庁に24年10月に昏睡(こんすい)強盗容疑で逮捕されたが、処分保留で釈放されていた。
その後、都外で別の女性にわいせつな行為をしたとして、不同意わいせつ容疑で逮捕、起訴されていた。
都内では24年、タクシーの乗客が記憶を失って保護される事例が複数確認されている。警視庁は田中被告のスマホを解析するなどして関連を調べる。【菅健吾、朝比奈由佳、松本ゆう雅】
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