マガポケ漫画『ジュミドロ』異例の打ち切り回避 売上V時回復で宣伝方法に工夫…作者は安堵「連載の厳しさを知りました」

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2025年05月21日 12:00  ORICON NEWS

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『ジュミドロ』コミックス売上好調
 マガジンポケット(マガポケ)で連載中の漫画『ジュミドロ』(作者:瀧宏一)のコミックス売上が好調で、異例の打ち切り回避となったことが21日、編集部より発表された。無料で中身を見せて訴求することが多い昨今に、担当編集は「あえて1話を何度もプッシュする手法を取りました。『ジュミドロ』については、1話さえ読んでもらえれば絶対に2話も読みたくなるという確信があったからです」と宣伝方法を工夫したと説明した。

【画像】売上最悪→V時回復になった話題のマガポケ漫画イラスト

 2024年9月より「マガポケ」で連載が始まった同作は、連載開始後すぐにSNSで公開した第1話が大きく拡散され、期待が高まるスタートを切った。1巻の売り上げもよく、新人作家のデビュー作にして「マガポケ」人気ランキング常連作となった。

 ところが2巻発売時に人気が急降下。低迷が続いたため、一時は打ち切りの可能性も浮上する事態に。しかし、2025年4月9日にコミックス3巻が発売されると、売り上げが一気にV字回復。電子版、コミックス版ともに3巻発売時に大きくV次回服を果たした。

 特に電子で大きな動きが見られ、2巻発売時は1巻の約65&まで売り上げが落ちたが、3巻発売時に2巻発売時の170%を達成。奇跡のV字回復を遂げた。

 今回の反響に作者・瀧氏は「『ジュミドロ』は初の連載ということで、右も左も分からないなかやっとスタートできたという感じでした。でも、1話をSNSで投稿したところ、一気に拡散されバズったので「これはいけるのかも」と当時は安心しました。ところが連載が進んでいくごとに、どんどんマガポケのPVが落ちてコメントも減っていきました」と不安があったと告白。

 「編集さんには好評だったし、自分でも好きなものが描けている実感はあったのですが…2巻の売り上げがかなり落ちてしまったことを編集さんに聞き、連載の厳しさを知りました。ですから3巻の売り上げが1.7倍になったと聞いて心底ホッとしました!」と安堵している。

 今回の売上回復について担当編集は「少しでも読者とのタッチポイントを増やすため複数話をSNS等で公開して訴求していくのがマガジン編集部では王道の宣伝方法です。1話だけだと物語の本当に序盤しか伝わらないので、ストーリーにハマっていただくためにも3話ぐらいまで出したりします。ですが、僕はあえて1話を何度もプッシュする手法を取りました。『ジュミドロ』については、1話さえ読んでもらえれば絶対に2話も読みたくなるという確信があったからです」と説明。

 「新人作家の新連載ということで、本作の宣伝予算はとても限られていたのですが、その予算も1話を拡散することに全振りしたほどです。宣伝担当者にも3話まで出す提案をされましたが…。ブレずに続けてよかったです!」と伝えた。

■『ジュミドロ』あらすじ
 コロッセオで名を馳せる、剣闘士の少女がいた。その名も「不敗の剣」ラムネ。ラムネは奴隷として買われたが、馬車の事故によって思いがけず自由の身になった。少女は、世界を見て、学んで、人の優しさに触れて、生きていく。しかし、ラムネは「普通」を知らない。人を斬ってはいけないことも、人を殺してはいけないことも――。

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