大阪府警本部=大阪市中央区 大阪府池田市の集合住宅で成人男女2人が死亡しているのが見つかった事件で、保護された女児(5)の背中に数日前にできたとみられる刺し傷があったことが21日、捜査関係者への取材で分かった。府警捜査1課は、女児が負傷した経緯についても捜査している。
男女の死亡が確認されたのは20日午後。迷子として保護された女児の話から駆け付けた警察官が池田市畑の集合住宅の一室で発見した。室内には多数の血痕があり、男性の近くには刃物があった。男性の首と腹、女性の腹にそれぞれ刺し傷があった。
捜査関係者によると、女児は背中の刺し傷の影響で肝臓と腎臓が一部損傷した可能性があるという。
また、女性の遺体は男性よりも腐敗が進んでおり、指には身を守る際にできる防御創があった。少なくとも亡くなって数日間はたっているとみられ、同課は2人が死亡した経緯を詳しく調べている。