解説の担当から外されたガリー・ネヴィル氏 [写真]=Getty Images イギリスメディア『スカイスポーツ』で解説者を務めている元イングランド代表DFガリー・ネヴィル氏が、ノッティンガム・フォレストの本拠地『シティ・グラウンド』への入場禁止となったことを明らかにした。23日、イギリスメディア『BBC』やイギリスメディア『アスレティック』などが伝えている。
G・ネヴィル氏は25日に行われるプレミアリーグ第38節(最終節)のノッティンガム・フォレストとチェルシーの一戦で現地を訪れて解説をする予定となっていた。
しかし、昨年7月には3カ月前にノッティンガム・フォレストがエヴァートンに敗れた後にG・ネヴィル氏が「マフィアの一団」のように振舞っているとノッティンガム・フォレストを非難したことを受け、『スカイ』が謝罪する事態に。さらに、今月11日に行われたレスター戦では、ナイジェリア代表FWタイウォ・アウォニイの交代を巡ってオーナーのエヴァンジェロス・マリナキス氏が試合後にピッチ上でヌーノ・エスピリト・サント監督に不満を爆発させる様子が見られたが、このことにG・ネヴィル氏は「オーナーの発言はひどい。フォレストのファン、選手、そして監督は、こんな目に遭うべきではない」と批判していたものの、ノッティンガム・フォレストとしてはその後にマリナキス氏とヌーノ氏のやり取りは「対立」ではなかったと否定し、その後の反応は「フェイクニュース」だと両者の関係は問題がない声明を発表する事態となっていた。
これらのことを受け、7位ノッティンガム・フォレストは勝ち点「1」差で迎える5位チェルシーとのチャンピオンズリーグ(CL)出場をかけた直接対決でG・ネヴィル氏を入場禁止にすることを決断したという。これを放送局の『スカイ』も受け入れた模様で、同氏は中継に参加しないこととなり、『シティ・グラウンド』から中継する予定を中止してロンドン西部にあるスタジオから放送することを決めたようだ。
このような事態を受け、G・ネヴィル氏は自身の公式インスタグラムを更新し、解説から外れることになった経緯を次のように明かした。
「今週初めにスカイスポーツから連絡があり、日曜日に『シティ・グラウンド』で行われるノッティンガム・フォレストとチェルシーの試合の解説を担当することを伝えられた」
「しかし、昨日スカイスポーツから、ノッティンガム・フォレストが私に共同解説者としての資格認定とスタジアムへの立ち入りを許可しないとの通知を受けた。そのため、解説から退くしかなかった。この14年間、この仕事に携わる中で、私は相当な批判と称賛をしてきたが、このような前例のない対応を受けたことは一度もない」
「個人的にノッティンガム・フォレストのような偉大なクラブがこのような決断を下さざるを得なくなったことは非常に残念だ。スタジアムに誰を入れるかを決める権利は彼らにあるが、これはこの12カ月間にクラブで起こった出来事を象徴することだ。クラブの監督や選手、そしてファンのみんながチャンピオンズリーグ獲得に向けて尽力されることを願っている」