アタランタ戦に先発した鈴木彩艶 [写真]=Getty Images セリエA第38節(最終節)の6試合が25日に行われ、セリエBへの降格クラブが決定した。
すでに最下位モンツァの降格が決定し、残り2クラブが未確定のまま今季の最終節を迎えたセリエA。15位から19位までの5クラブに降格の可能性が残されており、各地で激しい残留争いが繰り広げられた。
16位のパルマ・カルチョは敵地でアタランタと対戦。GK鈴木彩艶が先発した一戦は立ち上がりからアタランタが主導権を握る。それでも29分にはマテオ・レテギが放ったゴール至近距離からのシュートをGK鈴木がセーブ。しかし、32分にダニエル・マルディーニから先制点を奪われ、そのわずか1分後にも再びD・マルディーニによって2点目を決められてしまう。それでも後半開始早々の49分にアントワーヌ・エノーが反撃の1点をゲット。61分にはまたもGK鈴木がビッグセーブを披露し、71分にはヤコブ・オンドレイカのコントロールショットでゲームは放り出しに戻される。すると、後半アディショナルタイムにオンドレイカが値千金の逆転弾マーク。パルマが3−2で勝利した。
17位のレッチェはラツィオとのアウェイゲームに臨んだ。試合は43分にショートカウンターからレッチェが先制したものの、前半終了間際にサンティアゴ・ピエロッティが2枚目の警告で退場処分を受ける。以降は数的優位のラツィオが怒涛の反撃で相手を脅かす。後半だけで20本のシュートを浴びたレッチェだったが、最後までリードを守り切ってタイムアップ。レッチェが1−0の勝利を収めた。
18位のエンポリはホームで15位ヴェローナと激突。勝者が残留を勝ち取る“直接対決”となったゲームは、開始早々の4分にスアト・セルダルの得点でヴェローナが先制する。リードを許したエンポリも、前半終了間際の43分にヤコポ・ファッツィーニが同点弾を奪取。そんななか、69分にヴェローナのドマゴイ・ブラダリッチが勝ち越し弾を挙げる。結局、そのまま試合は2−1で終了。ヴェローナがエンポリを撃破した。
19位のヴェネツィアは、ホームにユヴェントスを迎え撃った。開始直後の2分にスコアを動かしたヴェネツィアだったが、25分にケナン・ユルディズから同点ゴールを被弾。さらに31分、自分たちのミスによってショートカウンターを受け、ランダル・コロ・ムアニから逆転弾を決められてしまう。追い込まれたヴェネツィア。55分にはリチアーノ・ハプスがネットを揺らして追いついたものの、73分に勝ち越し弾を献上。ヴェネツィアは2−3の敗戦を喫した。
これにより、GK鈴木が所属するパルマはセリエA残留が決定。リーグ戦5試合ぶりの勝利を飾り、昇格1年目のシーズンを16位でフィニッシュすることになった。また、エンポリとヴェネツィアはセリエBへの降格が確定している。
25日開催のセリエA最終節の結果と最終順位は以下の通り。
■試合結果
アタランタ 2−3 パルマ・カルチョ
エンポリ 1−2 ヴェローナ
ラツィオ 0−1 レッチェ
トリノ 0−2 ローマ
ウディネーゼ 2−3 フィオレンティーナ
ヴェネツィア 2−3 ユヴェントス
■最終順位表
※カッコ内は勝ち点/得失点差
16位 パルマ・カルチョ(36/−14)
17位 レッチェ(34/−31)
───────残留・降格ライン───────
18位 エンポリ(31/−26)
19位 ヴェネツィア(29/−24)
20位 モンツァ(18/−41)