日本ダービーに出走予定のエムズ(ユーザー提供:BLACKさん) 世代の頂点を決める競馬の祭典、日本ダービーが東京競馬場の芝2400mを舞台に開催される。今年は特に過去のデータ傾向が色濃く出ると見て、各馬の臨戦過程やレース内容を分析。データに合致する馬を上位に取り、波乱の可能性も視野に入れた予想を展開する。
1.前走皐月賞組が安定の成績
過去10回の日本ダービーにおいて、前走・皐月賞組は[8-9-7-74]で複勝率24.5%を記録し、GI連戦となるタフなローテーションながら実績を残している。皐月賞の激しい流れを経験した馬が日本ダービーでもその底力を発揮するケースが目立つため、馬券的にも重要視すべきステップだろう。対して同条件で行われるトライアルの青葉賞組は[0-0-2-19]で複勝率9.5%、連対馬も出ていない状況。京都新聞杯と毎日杯からは1頭ずつ勝ち馬が出ていて、皐月賞組の牙城を崩すならこれらだろう。
2.前走4コーナー4番手以内が好走
近年の傾向をみると、前走4コーナーで4番手以内の馬は[3-5-4-48]と複勝率20%であるが、特に4番手ちょうどだった馬は[2-4-3-11]で複勝率45%、複勝回収率261%と非常に優秀な成績。前走である程度好位から競馬ができた馬は日本ダービーでもその競馬が再現しやすく、信頼できる材料と言える。
3.キャリア5戦以内が理想
このレースまでの出走数を見てみると、5戦以内の馬が[10-9-7-84]で複勝率23.6%。特にキャリア3戦での臨戦は[1-3-0-10]で複勝率28.6%と優秀。キャリア6戦と9戦で僅かに好走例があるが、基本的には3-5戦でここへ臨んできた馬を買いたい。
エムズは、3つの分析データすべてに高いレベルで合致する。まずキャリア3戦という理想的なステップ。次に、前走の京都新聞杯で2着した際、4コーナーを4番手で通過している。皐月賞組以外から勝ち馬が出ている京都新聞杯組という点もプラスで、データの観点からはここで好走してもおかしくない。19年に大穴をあけたロジャーバローズの再現を期待したい。