
客とはいえ、店舗スタッフ以外は立ち入り禁止のバックヤードに無断で入って来るのは迷惑だ。酷い時には店員も身の危険を感じるのではないだろうか。スーパーマーケットに勤務する50代の女性が、そんな迷惑客に対応した経験談を寄せた。
ある日、関係者以外立ち入り禁止であるはずの生鮮食品の作業場に、一人の年配男性客が「侵入」してきたという。欲しい商品がまだ店頭に並んでいなかったため、直に頼みにきたようだった。しかし常識外れな行動だ。女性が注意しようと視線を向けた、そのとき。
「何睨んどるんや!」「なんだその態度は!失礼だろうが!」
と、「いきなりキレて暴言を」吐きだしたという。(文:篠原みつき)
「やれ『睨んでくるな』だの態度がどうだなどと言うばかり」
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まだ何も言っていないのに激高し暴言を吐き始めた客に対して、女性は落ち着いて対応した。
「理不尽な客に対しては特に“お客様”と思ってないので『ここは入られると困ります』とやんわり伝えたものの、やれ『睨んでくるな』だの態度がどうだなどと言うばかり」
らちが明かないと判断した女性は、「あぁ、こりゃダメだ、頭おかしい」とスルーして作業に戻ったという。まともに話ができる相手なら要望を聞いて対応できたかもしれないが、会話にならないのでは仕方ない。すると、その男性客は捨てゼリフのように、
「ク◯が!(原文ママ)」
と言い放って去って行った。一方的な暴言に、女性は「心のなかで『お前がク◯やろが!』とシャウトしました(笑)」と、冗談めかして振り返る。
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さらに「なんなんでしょうねぇ、いかつい男性には言えない人なんでしょうね。きっと」と推測しつつ、
「ものすごく腹が立ったし言い返したかったが、同じ土俵に立つのもあれだし、直属の上司やお店全体のことを考え我慢。けど、若いバイトさんや並の女性なら泣いちゃうレベルだろうな……」
と、弱い立場の従業員を思いやっていた。とはいえ、女性にとって大きなストレスになった出来事だろう。「私が店長クラスの存在ならすぐ警備呼ぶけど、大体のスーパーはなるべく事を荒立てたくないが先だろうしなぁ、なんだかモヤモヤだけが残りましたね」と、後味の悪さを書いていた。
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