
せっかく転職したのに早い段階で離職者が相次ぐ職場には、それなりの事情があるのだろう。投稿を寄せた40代男性(営業)は、今の職場に転職したことを激しく後悔しているようだ。そもそも入社した理由は、
「入社前に社長自ら採用面談の初回に登場してきて、パワポを使って熱弁を振るう」
という、トップが自ら行う熱いプレゼンだった。内容は、「あまりにもスケールの大きい話」で、「人としてどうあるべきかを説いた」ものだったという。(文:長田コウ)
「私が入った1年以内に、3分の1にあたる営業が辞めていった」
社長の話は「転職組にも思い当たる経験」であり、「ここなら!」と選択してしまうほどの説得力があったそう。しかし、入社してみると……。
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「現実は、私が入った1年以内に、3分の1にあたる営業が辞めていった。聞いている理想のパワポと、現実(現場)があまりにも乖離しており、騙しとも取れる乖離ぶりだ。また、その事に言及すると『他責』と言って指摘を受ける」
中途入社は経験があるため即戦力として採用されているが、随分と働きづらい環境であるようだ。
「会社独自のシステムや、謎の部署の力関係、さらには、現場にとっては手間でしかない、わかりづらい承認システム。トラブルが起こると助け合いではなく、責任のなすりつけ合い」
さらに「毎日唱える社是」とは乖離がありすぎる現実に、疲弊する人は少なくないそう。「やる気満々で希望を持った中途社員」も3か月経った頃から「これは……」と限界を感じ始め、1年以内には辞めていくという。男性は働き始めて1年経ったが、日々葛藤している。
「社内ルールはしっかり検討せず施策するものだから、時間と共に内容が二転三転し、社員同士で指摘し合うが、最終がなんだかわからず、現場は混乱。他の部署などに確認するも、助け合いどころか、ルールを覚えてないことを指摘し合う始末」
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このような「カオスな状況」に嫌気がさした結果、「純粋にお客様と向き合いたい社員」は辞めていくのだという。男性は、この状況に本音をこぼした。
「当たり前ですよね。毎日唱えさせている内容と、唱えた後に取り組む業務に乖離があるのですから」
男性含め、会社に「騙された」と思う社員は多いらしい。「先輩方もみな諦めた発言が多いこともあり、見切りをつける方は早い」というが、男性はどんな決断するのか。
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