お迎え当日、逃げ回る猫の爪が刺さって飼い主は救急搬送 譲渡会で出会った2匹の保護猫、今では“おうち大好き”な甘えん坊に

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2025年05月28日 12:50  まいどなニュース

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オッドアイが素敵な雪丸さん。2024年、キジ白猫の陸さんと一緒に迎えられました(画像提供:MomoKotaさん)

オッドアイの白猫「雪丸」さんと、ハチワレ模様の「陸」さん。XユーザーのMomoKotaさん(@MomoKota6)は、2024年2月、ふたりの男の子を家族に迎え入れました。譲渡会で出会った2匹はもともと赤の他人でしたが、今では飼い主さんのもとで、まるできょうだいのような存在になっています。新しい出会いがもたらした変化と絆に満ちた日々を、飼い主さんに伺いました。

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譲渡会で見つけた運命のふたり

「先住猫の『小太郎』さんが亡くなり、残された『マロン』さんがひとりで過ごすようになりました。ひとりきりの生活では急に老け込んでしまうのではと感じ、新たに猫を迎えることを考えました。家族からは『次は男の子がいい』という声もあり、譲渡会に参加することにしたのです」

当日は別の猫を希望していたものの、抽選に外れてしまったといいます。そんな中、ふと目に入ったのが、白い被毛とオッドアイが印象的な雪丸さんでした。

「一目惚れでした。その隣のケージには、どこか寂しそうな目をした陸さんがいて、美しい猫だなと思いました。同じ保護主さんの猫だったこともあり、2匹一緒に迎え入れることにしました」

雪丸さんは中国地方の多頭飼育崩壊現場から、陸さんは都内でTNR後、交通量の多い場所での生活が危険と判断され、それぞれ保護された背景があります。偶然のようで必然だった出会いは、飼い主さんの温かな決断によって家族という形になりました。

逃亡騒ぎから始まった、予想外のスタート

お迎え初日、思いがけないハプニングが起きました。飼い主さんはそのときのことを、こう振り返ります。

「新しいケージの扉の確認が甘くて、家の中で逃げ回る騒ぎになりました。雪丸さんはすぐに確保できたのですが、陸さんの爪が私の腕に深く刺さり、大量出血して救急搬送されました」

この出来事をきっかけに、飼い主さんは破傷風の予防接種を3回受けることになったそうです。その後、念のため腕全体を覆う分厚い捕獲用手袋も用意しましたが、実際に使ったのはたったの1回だけ。2匹は想像以上に早く新しい環境に馴染み、飼い主さんを驚かせてくれました。

「予想していたよりも早く慣れてくれて、本当に助かりました」

壊し屋と甘えん坊、性格のギャップが愛おしい

それぞれの性格も、少しずつ明らかになってきました。飼い主さんは、2匹の日々の姿をこう語ります。

「雪丸さんは最初から触らせてくれたのでおっとりタイプかと思っていましたが、実際はとっても元気でやんちゃ。ケージやハンモック、キャットタワーまで破壊しています。陸さんはお迎え当初、夜鳴きが1週間ほど続いて、正直かなり心配でした」

ところが、陸さんも少しずつ心を開き、今ではすっかり甘えん坊に。

「今では自分から膝の上に乗ってくるようになりました。あの変化には本当に驚かされました」

性格も背景も異なる2匹ですが、今では互いの存在を受け入れ、心地よい距離感で過ごしているようです。

成長した2匹と重なる、かけがえのない日常

現在2歳になった雪丸さんと陸さん。2匹が飼い主さんの家にやって来てから、1年ほどが経ちました。遊び方も、寝る場所も、鳴き声のトーンまでも、少しずつ変わってきました。それはまるで、彼らなりの言葉で『ここが自分の家だよ』と伝えてくれているようにも感じます。飼い主さんの目には、そんな日々のひとつひとつが宝物のように映っているようです。

「雪丸さんは筋肉質な体になり、目薬も嫌がることなく受け入れてくれるようになりました。陸さんはデレデレの甘えん坊になって、歯磨きも問題なくさせてくれます。何をしても怒ることはなく、自分から『なでて』と甘えてくる姿がたまらなく愛おしいです」

(まいどなニュース特約・梨木 香奈)

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