「厳しい判決」=警察幹部ら重い空気―大川原化工機訴訟

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2025年05月28日 20:01  時事通信社

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時事通信社

警視庁本部=東京都千代田区
 大川原化工機を巡る訴訟の二審判決で、一審に続き捜査が「違法」とされた警視庁公安部。「厳しい」「コメントしづらい」。一審よりも踏み込んだ内容の判決に、警察幹部の間には重苦しい空気が流れた。

 争点だった噴霧乾燥機の輸出規制の要件を巡り、一審は公安部の解釈について違法性を認定しなかったが、今回の判決では「合理性を欠く解釈」「再考せず(解釈を)前提として逮捕に踏み切った」などの言葉が並んだ。

 判決前は、複数の警察幹部から「解釈の判断は高裁でも維持されるだろう」と期待する声もあった。判決後、ある警視庁幹部は「結果は厳しい。内容を精査し関係部門と今後の対応を検討する」と言葉少なに語った。

 別の警察幹部は、警視庁側の主張が「全否定された」とした上で、「厳しい判断。コメントしづらい」と肩を落とした。

 判決では検察の起訴なども違法と認定された。ある検察幹部は「解釈が妥当かどうかのシンプルな話。足りないところは担当者から話を聞いたり、証拠関係を改めて照会したりするはずなのに」と首をかしげ、「きちんと分析して教訓にしなければ」と気を引き締めた。 

このニュースに関するつぶやき

  • でも賠償するのは警察や警察官ではなく国や都。学校だって事故やいじめ自殺でも都道府県や学校法人が払うが教員は払わない。そんな事ではこんなことは無くならない
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