
物議を醸した小室夫妻の結婚騒動が決着してから3年半。アメリカへと渡ったふたりについて、喜ばしいニュースが舞い込んだ。
「5月中旬、『女性セブン』が眞子さんの極秘出産を報じ、話題を呼んでいます。記事によると、眞子さんの妊娠がわかったのは昨秋で、それを受け、夫妻はニューヨーク州のマンハッタン地区から車で1時間ほどのエリアにあるレンガ造りの一戸建てを購入。
出産にあたって、今年3月に急きょ引っ越しをしたといいます。5月中旬には新居付近でベビーカーを押すおふたりの姿が目撃されており、無事にお子さんは生まれているようです」(皇室ジャーナリスト、以下同)
小室眞子さんに第1子が誕生
眞子さんの出産について、宮内庁に問い合わせたが、《宮内庁としてお答えすることはありません》とのことだった。
新天地で新たな家庭を築き、穏やかな生活を送る小室夫妻だが、渡米前は激動の日々を過ごした。発端は2017年にさかのぼる。ふたりの婚約が内定した9月から、わずか3か月後、圭さんの母・佳代さんが元婚約者との間に400万円を超える金銭トラブルを抱えていることが報じられたのだ。
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「当初のお祝いムードは一変、ふたりの結婚を反対する声が相次ぐ事態へと転じました。この声は時間を置いても収まる様子を見せず、2018年2月、ついに宮内庁はふたりの婚約延期を発表。それから3年8か月を経た2021年10月、ようやくふたりは結婚に至ったものの、一般の結納にあたる『納采の儀』など、皇族の結婚に際して行われる慣例の行事は一切行わない、異例の結婚となったのです」
結婚して皇室を離脱した眞子さんは、逃げるようにアメリカへと渡った。民間人になったとはいえ、小室夫妻の子どもは秋篠宮さまが天皇になられた場合は天皇の孫であり、悠仁さまが天皇になられた際は天皇の甥か姪にあたる。
“特別な身の上”の第1子誕生にネット上では《眞子さんの子どもが天皇になる可能性とかもあるのだろうか》という懸念の声が上がった。
小室夫妻の子どもが皇位継承に関わる可能性は?
小室夫妻の子どもが皇位継承の議題に関与する可能性の有無について、象徴天皇制に詳しい名古屋大学大学院人文学研究科の河西秀哉准教授は次のように語る。
「現在、国会で話し合われている皇位継承に関する議論では、女性皇族の子どもには皇位継承権を与えないことが強調されています。そして悠仁さまのもとに子どもができなかった場合など、継承者がいないという事態が生じた際は、旧宮家皇族の子孫から養子を取る策が有力です。
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それすらできなかった場合、小室夫妻の子どもが議題に上がることがまったくないとは言えませんが、国民からの絶大な信頼がある愛子さまやその子どもを飛び越えて、小室夫妻の子どもに白羽の矢が立つことはないと考えています」
皇室制度に詳しい静岡福祉大学の小田部雄次名誉教授も、「一度皇室を離れた女性皇族とその子どもが皇室に復帰することは、現在の皇室典範では考えられない」とした上で、仮に小室夫妻の子どもが皇室に加わった場合の懸念点について次のように話す。
「皇室典範を改正した場合、小室夫妻の子どもが、皇族や天皇になる可能性がないわけではありません。しかし、そうなれば、皇室と国民の信頼関係は大きく崩れると見ています。そうした事態を避けるために、皇室を一度離れた女性皇族やその子孫の復帰を認めないことが、むしろ大事になるといえます」
おめでたいニュースだが、今後の皇位継承の議論に関わる可能性がゼロではないことから、一部の皇室関係者は戦々恐々としている。それにしても、小室夫妻の第1子が生まれた時期は不思議と絶妙だ。
「9月に眞子さんの弟である悠仁さまの成年式が行われます。小室夫妻はそのタイミングで帰国するのではと、かねて囁かれていたのです。成年式の候補時期として、今年の3月と5月も挙がっていましたが、総合的な判断から9月に決まったといいます。もし成年式が3月や5月に行われていた場合、出産前後の子さんが参加することは難しかったでしょうが、9月であれば、子どもを連れて帰国することができるのです」(前出・皇室ジャーナリスト)
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佳子さまとの極秘密会
小室夫妻の帰国を考慮した上で組んだようにも見えるほど都合のいい日取りの成年式だが、「眞子さんが出席することはまずないでしょう」と前出の河西准教授は分析する。その理由は2つあるそう。
「結婚を巡る騒動を受け、眞子さんは皇室や秋篠宮家と縁を切るような形で結婚をしています。“今さら帰ることはできない”という思いがあるでしょう。もう1つは、帰国した場合、話題の的となり、今も続く秋篠宮家へのバッシングを焚きつけてしまうおそれがあるからです」
前出の小田部名誉教授も小室一家の出席は「常識では考えられない」と、その可能性を強く否定する。
「成年式という晴れの儀式が小室夫妻の出席によって、問題をはらんだ儀式となる危険性があります。少なくとも、国民は悠仁さまの成年式にマイナスな印象を抱くでしょうから、このタイミングでの帰国は、ご両親である秋篠宮ご夫妻も望んでおられないと拝察いたします」
小室夫妻の第1子は、上皇ご夫妻にとって初のひ孫で、秋篠宮ご夫妻にとって初孫にあたる。おのおのが新生児をひと目見たいという希望はおありだろうが……。
「面会には慎重にならざるを得ないでしょう。今年2月に佳代さんが自伝本を出版したり、圭さんは仕事のクライアントに自身を“プリンセスの夫”と売り込んでいたことが報じられるなど、小室家はたびたび“皇室を利用している”と指摘されています。
だからこそ、小室夫妻が上皇ご夫妻や秋篠宮ご夫妻に子どもを会わせる行為にも“何か思惑があるのでは”と臆測を呼び、ネガティブに捉えられてしまう可能性があるのです。気軽には会えない状況に紀子さまや美智子さまも落胆されているのでは」(前出・皇室ジャーナリスト、以下同)
そんな中、最速で眞子さんの子どもと対面する計画を進めているのが佳子さまだという。
「佳子さまは6月4日から2週間、ブラジルを公式訪問される予定で、その際、トランジットのためシカゴを経由されるのです。小室夫妻が住むマンハッタンからシカゴまでは飛行機で2時間ほどと、新生児を連れていくにも問題ないでしょう。
眞子さんも、結婚を後押ししてくれた佳子さまに“ぜひ、わが子を紹介したい”と考えているのでは。この絶好の機会に姉妹が極秘で会う可能性は十分あると思います」
さまざまな火種を生む可能性のある小室夫妻の第1子の誕生。今後、皇室にどのような影響をもたらすのか─。
河西秀哉 名古屋大学大学院人文学研究科准教授。象徴天皇制を専門とし、『近代天皇制から象徴天皇制へ―「象徴」への道程』など著書多数
小田部雄次 静岡福祉大学名誉教授。日本近現代皇室史を専門とし、『皇室と学問 昭和天皇の粘菌学から秋篠宮の鳥学まで』など著書多数