写真―[結婚につながる恋のはじめ方]―
皆さん、こんにちは。結婚につながる恋のコンサルタント、山本早織です。
◆自由がなくなるから結婚は…
「結婚はいつかしたい気持ちはあるんだけど、自由がなくなるのは嫌なんだよね。」
よく男性から聞くセリフですが、先日お会いしたユウキさん(仮名・38歳)は「婚活パーティなどには行っているものの実は……」と、婚活をこのまま続けるか悩んでいるような姿勢で出てきた一言です。
◆充実してるけどこのまま1人だと寂しい
趣味もたくさんあり、バイクでソロツーリングをしたり、ダイビングツアーに行ったりと、1人遊びも上手で楽しい日々を送られているようでした。
気を使わず、誰にも縛られない生活に慣れてしまった――でも、40代が見えてくると、このまま1人は寂しい、そんな思いもあり、私から見ると、中途半端が故に婚活が思うように進んでいないように見えました。
◆多くの未婚男性が抱えるジレンマ
実際、内閣府が2023年に発表した調査によると、30〜40代未婚男性の約42%が「結婚したい気持ちはあるが、生活スタイルを大きく変えたくない」と回答しています。結婚願望と“今の自分の快適さ”の間で揺れる、まさにジレンマです。
「結婚=人生の大きな変化」と考える男性は多いですが、実際の結婚生活は、すべてを変えることではなく、“生活を共有するための交渉”に近いもの。
ユウキさんは、結婚を機に趣味の時間を手放すべきかどうかも悩んだようで、「そこまでして結婚したいのか?」と感じてしまうようでした。
◆ユウキさんへのアドバイスは…
私は、「結婚は自由がなくなるもの、制限がかかるもの、となぜ感じるのですか?」と聞いたところ、「周りを見てそう感じる。門限があるし、友人や子供ができて趣味を手放した友人もいます」と話していました。
私は「せっかく婚活しているなら、自分が絶対に大切にしたいものを手放さなくていいお相手と結婚をすることを決めればいいだけです。自分次第でむしろより豊かになったり、より違う趣味や大事なことに出会えたりするんです。
ただ、1つも自分のライフスタイルを変えたくないのであれば、孤独感は一生付きまとうかもしれないですが、1人の生活で生き切ることを選ぶのも間違いではないですよ」と伝えました。
◆譲れるラインと譲れないラインを言語化する
ユウキさんはその後、「やはり一度は結婚してみたいです。ずっとこのままなのも飽きる気がする」と言っていました。
結婚生活はバランスなので、お相手とバランスよく守りたい好きなことと手放すものを決めていけると、結婚につながるのではないかなと考えて、自分の中での“譲れるライン”と“譲れないライン”を明確にしておくことを一緒に言語化していくことに。
たとえば……
・平日は一人の時間が必要?
・週末のうち1日は自分の趣味に集中したい?
・旅行やイベントは年に数回一緒に楽しみたい?
といったように、今のライフスタイルの中でも、人に邪魔されたくないことや大切にしていることがあるはずです。
◆「誰かと生活を共にすること」を恐れてはダメ
明治大学の心理社会学研究では、「結婚生活において個人の生活スタイルが尊重されていると感じる人ほど、結婚満足度が高い」という結果が出ています。
つまり、相手にすべてを合わせる必要はなく、「自分らしさを残したまま共に生きる」道を探すことが、長続きのカギになるのです。
独身生活が長くなるほど、「変化」を避けたくなるのは自然なこと。ただし、それは「誰かと生活を共にすること」への恐れでもあります。
でも、本当に望んでいるのは、今の自由を守ることではなく、「その自由を共有できる誰か」とのつながりなのではないでしょうか。
◆矛盾に向き合うことが結婚への第一歩
結婚は自由を奪うものではありません。正直に言えば、少しの不自由さがあるからこそその中での幸せや、安心感を手に入れることができます。そして、それは“全部譲る”のではなく、“お互いが少しずつ歩み寄る”ことでしか得られません。
「今の生活を守りたい。でも、誰かと人生を歩みたい」
その矛盾は、決してわがままではありませんよ。むしろ、それに向き合おうとする姿勢こそが、“結婚向き”の第一歩かもしれませんね。
―[結婚につながる恋のはじめ方]―
【山本早織】
1985年、東京生まれ。アイドル、銀座のホステスなどを経て、現在は恋愛コンサルタントとして結婚したい男女に向けて情報や出会いの場を提供する。「最短成婚成功の秘訣マガジン」をLINEで配信中。公式ホームページ「結婚につながる恋のコンサルタント 山本早織」(Xアカウント:@yamamotosaori_)