
「美ら海水族館」を抱え、年間300万人以上の観光客が訪れる沖縄県本部町(もとぶちょう)。しかし、観光が水族館周辺に集中し、町全体への滞在や消費の広がりにつながっていないのが現状。少子高齢化や人口減少が進み、地域の雇用と活力の維持が喫緊の課題となっている。そうした背景の中、戸板女子短期大学(東京)と沖縄県立本部高校(沖縄県本部町)「夢実現武(ゆめじつげんぶ)」の生徒がコラボレーションし、本部町の新名物「屋台めし」の開発を通し、同町に雇用とにぎわいを創出する「沖縄県本部町 観光イノベーション・プロジェクト」がスタートした。
本部高校の「夢実現武」は、同校の生徒たちが自分の夢や目標を見つけ、実現に向けて挑戦することを目的とした放課後の自主活動で、ワークショップや地域連携の体験を行っている。
このほど、戸板女子短大の学生と「夢実現武」の生徒たちが参加して、第1回のオンライン合同授業が開催された。同プロジェクトでは、“水族館のついで”で終わらせない、滞在時間を延ばす“食の体験”の創出を目指す。学生たちは前期の授業+13日間の現地滞在で、本部高校生と共に試作・販売・広報活動まで担当。地元企業と連携し、学生が製造し、高校生とも一緒に販売する。SNS・オンライン交流で全国発信もしていく。
同プロジェクトは今後3年間の計画で、観光イノベーションを推進していく。商品取り扱い・販売の協力、広報・プロモーションの支援などを呼び掛けている。問い合わせは、戸板女子短期大学https://www.toita.ac.jp、電話03-3452-4161(代表)、メール:ao@toita.ac.jp。
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