Roborockから約28万円超の最上位ロボット掃除機「Saros 10」など4製品が登場 実機を見てきた

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2025年05月29日 15:51  ITmedia PC USER

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Roborockシリーズの歴代製品。このうち新商品は「Saros 10」「Qrevo C」「Q7T+」「Q7T」

 中国Beijing Roborock TechnologyとSB C&Sは5月27日、ロボット掃除機ブランド「Roborock」の新商品として、本体の薄さを特徴とするフラグシップのロボット掃除機「Roborock Saros 10」(28万5780円)など4製品を発表した。


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 Roborock Saros 10(以下、Saros 10)の他に、ミドルレンジの「Roborock Qrevo C」(16万4780円)、エントリーの「Roborock Q7T+」(7万6780円)と「Roborock Q7T」(5万4780円)を用意する。いずれもヤマダデンキとヤマダウェブコム限定で5月27日から予約を受け付け、6月6日に発売する。


 製品発表会で実機を見てきたので、その模様をお伝えしよう。


●Roborockの最上位モデル「Saros 10」


 Saros 10は高さ約7.98cmのロボット掃除機で、Roborockシリーズ史上もっとも薄いという。自動昇降式のLDSレーザーセンサーや上方向を確認するToFセンサーなどによって、周囲にある物体の幅だけでなく高さを測定し、進路上にある家具の下をくぐって掃除できる。


 薄いボディーながら吸引力は最大2万2000Paを確保し、大きなごみからハウスダストまで吸引できる。メインブラシには、毛髪を中心のダストボックスまでよける機構を備えているため、毛が絡みにくい。さらにサイドブラシによって壁際にたまりがちなペットの毛なども逃さず吸える。これらの性能については第三者機関によて検証済みだという。


 日本の住宅に多い“段差”対策として、前輪を持ち上げて最大4cmの段差を乗り越えられる機能も備えた。


 毎分4000回の振動と、最大8ニュートンの加圧が行える水拭きモップも搭載する。汚れたモップは、充電ステーションも兼ねた8way全自動ドックに戻った際に、80度の湯で洗浄し、60度の温風で乾燥する。これによって黄色ブドウ球菌や大腸菌といった細菌類を99.99%除去できるとしている。


 掃除中に吸引したごみは、自動的に8way全自動ドックのダストボックスに収集する。バッテリーは約150分でフル充電できる。


●本体の薄さとセンサーを生かして低い家具の下に入りこめる


 発表会では、部屋を模したスペースにSaros 10がギリギリ通り抜けられるような幅や高さの家具や障害物を配置して動作デモを行っていた。


 例えば「高さ7.89cm」と書かれた床下のような場所を通過する際には、昇降式LDSレーザーセンサーが自動的に本体内に格納されることを確認できる。


●スリムな4way自動ドックQCが魅力の「Qrevo C」


 Qrevo Cは、ロボット掃除機本体よりもスリムな4way自動ドックQCが特徴となるミドルレンジのロボット掃除機だ。


 1万2000Paの吸引力と、最大で毎分200回転するモップによる水拭きで、床のごみや汚れを掃除できる。水拭きできないカーペットの上を移動する場合、センサーで自動検知してモップを約10mmリフトアップできる。


 遠心力を利用することで、しなやかな動作を実現したというサイドブラシは、長い毛髪やペットの毛をかき集めつつも、らせん状に分かれたメインブラシ「デュアル毛がらみ防止ブラシ」によって、毛絡みを軽減しているのも特徴だ。


 4way自動ドックQCはごみ収集の他、モップの洗浄、乾燥、給水まで行えるため、メンテナンスの手間を最小限に抑えられるとしている。


●エントリーモデルのQ7T+とQ7T


 Q7T+とQ7Tは、1万Paの吸引力を確保したRoborock史上最小ボディーのロボット掃除機だ。


 他の2機種と同様に、サイドブラシとメインブラシの組み合わせで毛髪やペットの毛が絡みを軽減している。


 モップがけの水量は、床の汚れ具合に応じて3段階で調節できる。本体に搭載する水タンクの容量は280mlで、広範囲の水拭きを行えるという。


 Q7T+では自動ごみ収集ドックが付属する。自動ごみ収集ドックが内蔵する紙パックには約60日分のごみを溜めておける。


●折りたたみ式ロボットアームを搭載した「Roborock Saros Z70」も


 発表会では、Beijing Roborock TechnologyがCES 2025で披露した折りたたみ式ロボットアームを搭載するロボット掃除機「Roborock Saros Z70」の実演展示も行われた。ロボットアームで部屋に置かれた靴下のような物体を片付けるようすを確認できた。


 登壇した同社のダン・チャム氏(APAC地域担当マーケティング責任者)は、「革新的な製品、高品質、日本の環境に合わせたローカリゼーションを含む三位一体を尊重することで、これからも良いサービスを提供していきたい」と話した。



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