持ち去り遺骨を沖縄に返還=昭和初期に研究目的で―京大
0
2025年05月29日 17:01 時事通信社

京都帝国大(現京都大)の研究者が昭和初期、沖縄県今帰仁村にある中世の墓から研究目的で持ち去った遺骨が京大から同村教育委員会に移管された。29日、同村教委への取材で分かった。遺骨は少なくとも26体あり、同村教委が学術資料として保管する。
今帰仁村教委に移管されたのは、同村にある中世の墓「百按司墓」から持ち出された遺骨。コンテナ15箱に収められていた。21日に届き、京大側から26体以上の可能性があると伝えられたという。
同村教委によると、百按司墓からは昭和初期に京都帝大助教授と講師が遺骨を持ち帰ったとされる。2018年に子孫らが京大に返還を求めて起こした訴訟では、京都地裁、大阪高裁とも請求を棄却しつつ、関係機関が協議して解決することを促していた。
Copyright(C) 2025 Jiji Press, Ltd. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。