【日本ダービー】「ウマ娘」の藤田晋オーナーが初制覇なるか 皐月賞11着のエリキングが巻き返し狙う

　「ウマ娘」の藤田晋オーナーが、日本ダービー(3歳牡牝・GI・芝2400m)のエリキング(牡3、栗東・中内田充正厩舎)でJRA・GI初制覇を狙う。

　藤田オーナーはフォーエバーヤングやシンエンペラーなどの活躍馬を所有し、国内外で重賞を11勝している。しかしながら、JRAのGIに限ると15戦0勝。23年のホープフルSと24年のジャパンCのシンエンペラー、24年の秋華賞のボンドガールの2着が最高着順となっている。

　日本ダービーにはエリキングがスタンバイしている。父がキズナ、母が18年の豪G1・BRCクイーンズランドオークス覇者のヤングスターという血統馬。23年のセレクトセール1歳では2億1000万円(税抜)の高値で取引された。その評価に応えるように、昨夏のデビューから新馬、野路菊S、京都2歳Sと3連勝。その後、右第1指骨剥離骨折が判明し、復帰戦の皐月賞は11着に終わったが、これは参考外でいいだろう。一度使われて迎える大目標の今回、体調アップは間違いなく、真価を問われる一戦となる。

　かつてイギリスの首相チャーチルは「ダービー馬のオーナーになることは、一国の宰相になるよりも難しい」と語ったと言われる。昨年はシンエンペラーで3着に終わった藤田オーナーだが、今年こそはダービー馬のオーナーとなれるか。エリキングの走りに要注目したい。