9年ぶりプレミア参戦のサンダーランド、ヘンダーソン復帰を計画か…実現なら15年ぶり古巣帰還

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2025年05月29日 18:40  サッカーキング

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アヤックスでも腕章を巻くヘンダーソン [写真]=Icon Sport via Getty Images
 アヤックスに所属するイングランド代表MFジョーダン・ヘンダーソンが、古巣のサンダーランドに復帰する可能性が浮上している。複数のイギリスメディアが報じた。

 現在34歳のヘンダーソンは、サンダーランドのアカデミー出身。2008年11月に18歳でトップチームデビューを飾ると、コヴェントリーへの短期レンタル移籍も経験し、2009−10シーズンからは主力に定着。公式戦通算79試合出場5ゴール10アシストという個人成績を残して、2011年夏にリヴァプールへ旅立った。

 リヴァプールでの活躍は知っての通り。2015−16シーズンには元イングランド代表MFスティーヴン・ジェラード氏から腕章を引き継ぐ形でキャプテンに就任し、ピッチ内外で欠かせない存在として、12年間にわたって活躍。公式戦通算492試合出場で33ゴール61アシストを記録し、2018−19シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)優勝、2019−20シーズンのプレミアリーグ優勝などに貢献した。

 リヴァプール退団後はサウジアラビアのアル・イテファクでもプレーし、2024年1月からはアヤックスに在籍。今季のアヤックスは3シーズンぶりのエールディヴィジ優勝まであと一歩のところまで迫っていたが、そんなチームのキャプテンとして、34歳となった現在も主力に君臨。今年3月にはおよそ1年半ぶりのイングランド代表復帰も果たした。

 そんなヘンダーソンは、冬の移籍市場で、日本代表FW南野拓実が所属するモナコ移籍に近づいていると報じられながら、最終的には残留することとなっていた。契約は来年夏まで残っているものの、イギリスメディア『ガーディアン』によると、適切な額でのオファーが届けば、クラブは今夏の売却を容認する見通しだという。イギリスメディア『ミラー』によると、ヘンダーソンに対してはスコットランドのレンジャーズや、セリエAの複数クラブが関心を持っているというが、ここに来てかつての古巣が名乗りを挙げた模様だ。

 今季のチャンピオンシップ(イングランド2部リーグ)を4位で終えたサンダーランドは、昇格プレーオフ準決勝で日本人MF坂元達裕を擁するコヴェントリーと対戦し、延長戦にまでもつれ込む激闘の末、2戦合計3−2と劇的勝利。一発勝負で行われた決勝では、シェフィールド・ユナイテッド相手に後半アディショナルタイムに逆転ゴールを奪い、2−1とまたも劇的な形で白星を掴んだ。この勝利により、サンダーランドは2016−17シーズン以来となるプレミアリーグ復帰が決定。一時はリーグ1(イングランド3部リーグ)にも沈んでいたが、暗黒期を乗り越え、再びプレミアリーグの舞台に戻ってきた。

 9年ぶりのプレミアリーグ参戦こそ決まっているが、主力の慰留には苦労している。昇格プレーオフ決勝でゴールを挙げたU−19イングランド代表FWトム・ワトソンは、日本代表MF三笘薫が所属するブライトンへの移籍が既に決定。U−21同代表MFジョーブ・ベリンガムも、既にフランクフルトとの交渉を行ったほか、ドルトムントやライプツィヒといったブンデスリーガ勢、クリスタル・パレスなども熱視線を送っているようだ。ただし、ベリンガムに関しては慰留に務めており、移籍する場合でも3000万ユーロ(約49億円)を要求すると報じられた。

 このような状況のなか、サンダーランドはプレミアリーグへの挑戦を前に、ヘンダーソンの“カムバック”を計画中とのこと。昇格プレーオフ決勝が行われた『ウェンブリー・スタジアム』にはヘンダーソンの姿もあり、古巣の歴史的瞬間をスタジアムで共にしていたという。ヘンダーソン自身はサンダーランド復帰に前向きな姿勢を示している模様。最後の在籍となった2010−11シーズン以来、15年ぶりの復帰が実現する可能性は、決して低くはなさそうだ。


【ハイライト動画】サンダーランドが超劇的な形でプレミア復帰を決める!





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