5月は夏商戦に向けて新端末の発表が相次いだ。ソニーからはハイエンドモデル「Xperia 1 VII」が発表された他、シャープも「AQUOS」の発表を行う。また、Googleのミッドレンジモデル「Google Pixel 9a」の価格に変動があった。
この記事では、端末メーカー、NTTドコモ、au、UQ mobile、ソフトバンク、Y!mobile、楽天モバイル、MVNO(IIJmio、mineo)から発売されたスマートフォンの中から特にお得なモデルを選定して価格込みで紹介する。
MVNOでの端末価格は、短期間で終わる割引を避け、割引適用前か長期的な割引を適用した場合の価格を記載する。記事内の価格は全て税込み。※価格は2025年5月29日時点のもの。
●MNO(大手キャリア)でお得なスマホは?
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ドコモのXperia 10 VIは値下げ
ミッドレンジモデルの「Xperia 10 VI SO-52E」がドコモオンラインショップでお得に入手できる。2月に価格改定が実施されて以降、数カ月にわたり一括6万2590円を維持している。いつでもカエドキプログラムを利用し、23カ月目に端末を返却する場合、3万3550円で利用できる点も変わっていない。
Xperia 10 VIは約1年前の2024年にソニーが発表したミッドレンジモデル。2025年版は秋頃に発表するとアナウンスしており、最新モデルの入手はまだかなわないが、Xperia 10 VIは引き続きお得に買えるモデルとして注目されそうだ。
Galaxy S25(256GB)はソフトバンクがお得に運用できる
ハイエンドモデルでは、Galaxy S25シリーズに注目だ。なお、Galaxy S25は販売ルートによってストレージ容量が異なるため、この記事では最低容量の256GBで比較する。
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毎月の支払い額を抑えたいなら、ソフトバンクでの購入をおすすめしたい。新規契約と機種変更の場合は、毎月1040円(1〜24回)を維持できる。ソフトバンクでは、2年間使用した場合の単純合計額を2万4960円と案内している。
一括価格はドコモが最もお得だ。機種変更、契約変更をする際、オンラインおトク割を適用すると1万4300円が割り引かれ、メーカー直販モデルの12万9000円より7560円安い12万1440円となる。
Xperia 1 VIIは6月5日に発売 ソフトバンクがお得?
ドコモ、KDDI、ソフトバンクの3キャリアがそろって6月5日に発売するハイエンドモデルの「Xperia 1 VII」は、どこがお得だろうか。一括価格はソニーストアのSIMフリーモデル(XQ-FS44)が最安だ。
キャリア向けモデルのストレージは256GBに限られるが、ソフトバンクの新トクするサポート(プレミアム)を利用して48回払いで購入し、13カ月目に機種変更を行うと、Xperia 1 VIIを他社よりもお得に利用できる。
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具体的には以下の通り。
・ドコモのいつでもカエドキプログラム+(12カ月目に返却)を利用した場合の10万9340円より3532円安い
・他社かUQ mobileからauに移行し、スマホトクするプログラム(13〜25カ月目に返却)を利用した場合の12万7900円より2万2092円安い
Pixel 9aはどこがお得か 条件を満たせば1200円維持が可能
Googleが4月16日に発売したPixel 9aは、どこがお得なのだろうか。128GBで比較したい。
一括価格はドコモ向けのモデルが7万9860円と、Google ストア直販モデルの7万9900円より40円安く、メーカー直販サイトと3キャリアの中で最安だ。さらに、eximo ポイ活プランを契約の場合は、オンラインおトク割により3300円引きになる。
2年間最もお得に使用できるのはauだ。一括価格は8万円だが、他社/povo2.0/UQ mobileからの移行で、au Online Shop お得割の3万9600円引きを適用でき、スマホトクするプログラムを利用し、13カ月目から25カ月目までの返却で1200円(初回56円、残22回/52円)となる。
次にお得なのがソフトバンクだ。一括価格は7万9920円だが、5月17日に実質負担額を改定しており、こちらも新トクするサポート(スタンダード)を利用するなど条件を満たせば、2年間1200円でPixel 9aを利用できる。さらに、ソフトバンクオンラインショップでは他社からの乗り換え(MNP)だけでなく新規契約の場合も割安な価格でPixel 9aを利用できる。
ソフトバンクがPixel 9の価格を再び改定 1年間は36円の維持が可能に
Pixel 9(128GB)は、2024年12月26日の電気通信事業法第27条の3等の運用に関するガイドラインが改正されたことに伴い、実質価格が大幅に値上がりしていた中の1機種だ。
ソフトバンクでは、2024年12月25日までは新トクするサポート(スタンダード)により2年間24円を維持できたが、26日以降は新トクするサポート(プレミアム)の対象になり1年で3万6180円(早トクオプション料込み)へと大幅に値上がりした。
一括価格は15万1200円から13万2048円に値下げ。4月18日の時点では、12万9888円とさらに値下げされている。ただし、1年間は36円(1〜12回/3円)は消滅。25カ月目に返却した場合、2万4960円(1〜12回/1040円)となる。
auでは、他社/povo2.0/UQ mobileからの移行で、au Online Shop お得割の2万2000円引きを適用でき、スマホトクするプログラムを利用し、13カ月目から25カ月目までの返却で4万4000円(初回1914円、残22回/1913円)となる。
ドコモオンラインショップでは、既に128GBが在庫切れとなっており、入手できない。
Y!mobileオンラインストアにてエントリーモデルを「一括1円」で購入可能に
ソフトバンクでは、5月23日にY!mobileオンラインストアで取り扱うエントリーモデルの「moto g64y 5G」「AQUOS wish4」「Galaxy A25 5G」の値引き価格を変更した。終了日は決まっていない。いずれもMNPかつシンプル2 M/Lへ契約した場合に2万1887〜2万1995円割引され、一括1円で購入可能。なお、ソフトバンク、LINEMO、LINEモバイル(ソフトバンク回線)、ソフトバンク回線MVNOからの乗り換えは対象外となる。
iPhone 15、ソフトバンクで繰り返し価格変動 最も安い販路は?
「iPhone 15」の128GBも価格変動が多い。例えばソフトバンクでは、一括価格を13万896円→11万3184円に値下げしていたが、現在は11万9088円と再び値上げ。新トクするサポート(スタンダード)を利用して48回払いでの購入や25カ月目の返却などの条件を満たせば、2年間使った場合の実質負担額は9840円(1〜24回/410円)で済む。
5月21日には、iPhone15(128GB)で「新トクするサポート」(48回払い)を適用した場合における前半24回の支払い額を変更した。他社回線または同社ブランド間で乗り換え契約する場合、新トクするサポートの1〜24回までの支払い総額が9840円から24円へと値下げされた。
auでは、一括12万4800円から11万3000円に値下げしたものの、再び12万4800円となった。他社/povo2.0から移行すればau Online Shopお得割で4万4000円引きとなり、スマホトクするプログラムを利用し13カ月目から25カ月目までに返却すれば7900円となる。以前の「約2年間の使用で47円」は消滅している。
一括価格で見逃せないのがドコモだ。2月21日以降、11万9020円から10万9758円に値下げしたが、4月には再び改定し11万8910円に。いつでもカエドキプログラムを利用し23カ月目までに端末を返却すると4万3934円となる。
iPhone 16eを1〜2年間24円/47円で使用可能
iPhone 16シリーズとしては最も安いiPhone 16eは、auとソフトバンクがお得な価格を打ち出している。
auの場合、他社/povo2.0からauに移行すると、au Online Shop お得割により3万8500円の割引を受けられ、ストレージの容量が最も少ない128GBを購入し、スマホトクするプログラムで25カ月目までに端末を返却した場合、2年間は47円(初回は3円、2〜23回目は2円)で使用できる。
ソフトバンクでは、新規契約かMNPで新トクするサポート(スタンダード)を適用すると、128GBは24回目までの支払いが毎月1円になり、2年間実質24円で使用できる。
UQ mobileとY!mobileでも、iPhone 16eの128GBがお得だ。UQ mobileでは、26回払いに設定し、スマホトクするプログラムに加入して13カ月目から25カ月目までに返却すると、1〜2年間47円で使用できる。Y!mobileでは48回払いに設定し、新トクするサポート(A)に加入して25カ月目以降に返却すると2年間24円で利用できる。
Y!mobileの縦折りnubia Flip 2がお買い得
ミッドレンジモデルの注目は折りたたみスマートフォンの「nubia Flip 2」だ。一括価格は8万5680円だが、新規契約かMNPで契約して料金プラン「シンプル2 M/L 」に加入すると、2万1600円引きとなる。さらに、新トクするサポート(A)の利用により1〜24回の支払い総額が1万9680円(820円×24回)になる。
●MVNOでお得なスマホは?
IIJmioでミッドレンジモデルがお買い得に
IIJmioは6月2日まで「トクトクキャンペーン+【スマホ大特価セール】」を実施している。ギガプランをMNP転入で対象端末とセットで申し込むと、1契約者(mioID)につきいずれか1台の対象機種を乗り換え価格で提供する。
例えば、ミッドレンジモデルの「nubia Flip 5G」は一括価格が7万9800円から3万9800円に値下げされている。「Nothing Phone (2a)」は一括価格が3万4800円から2万6800円に値下げ、「Redmi Note 13 Pro+ 5G」は3万4800円から2万7800円に値下げされている。
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