24年のダービーを制したダノンデサイル(撮影:下野雄規) 今週末日曜、東京競馬場では日本ダービー(3歳牡牝・GI・芝2400m)が行われる。“競馬の祭典”や“世代の頂点を決する戦い”とも称されるが、そんな大一番をひと味違った視点から分析してみたい。今回は日本人女子ゴルファーの偉業と相関関係を調査。すると意外なデータが…。
今年4月に行われた「シェブロン選手権」で西郷真央選手が史上5人目となる海外女子メジャー勝利を成し遂げた。77年に樋口久子選手が「全米女子プロゴルフ選手権」で優勝して以降は長らく遠ざかっていたが、19年に渋野日向子選手が「AIG全英女子オープン」で42年ぶりに勝利。以降はコンスタントに日本人が勝利しており、西郷選手含め3人のメジャーチャンプが誕生している。では、それぞれの年の日本ダービー勝ち馬を見てみよう。
1977年 樋口久子 ラッキールーラ(9番人気)
2019年 渋野日向子 ロジャーバローズ(12番人気)
2021年 笹生優花 シャフリヤール(4番人気)
2024年 笹生優花、古江彩佳 ダノンデサイル(9番人気)
2025年 西郷真央 ???
なんと1〜3番人気の馬が1頭も勝っていないのである。それぞれ1番人気はハードバージ、サートゥルナーリア、エフフォーリア、ジャスティンミラノ。大きな人気を背負った馬たちを人気薄が負かしたかたちだ。なお、グレード制導入以降の41回のうち、1〜3番人気の馬が勝利しなかったのは9回。そのすべてに当てはまっているのである。
ただし、これまで日本人女子ゴルファーが海外メジャーを制覇したのは全て同年の日本ダービーの後の大会。レース前にメジャー覇者が誕生したのは今年が初めてとなる。これまで同様に荒れるのか。ジンクスは破られるのか。開催されている「全米女子オープン」に出場している日本人を応援しつつ馬券を検討してみたい。