第28回全国菓子大博覧会「あさひかわ菓子博2025」で、タンチョウをかたどった工芸菓子を眺める来場者ら=30日午前、北海道旭川市 第28回全国菓子大博覧会「あさひかわ菓子博2025」が30日、北海道旭川市で開幕した。期間は6月15日までの17日間。会場の道北アークス大雪アリーナなどでは、全国のご当地菓子約1000品の販売が行われ、実行委員会は20万人の来場を見込む。
会場ではシンボルとして、菓子が作られる過程や原材料となる農畜産物の生産風景をプロジェクションマッピングで上映するドームを設置。平和への思いを込めて菓子の包装紙で作った折り鶴も飾られた。
「北海道の鳥」であるタンチョウをモチーフに道内の菓子職人が作った工芸菓子など約90点が並び、クッキーやどら焼きなどの製造過程を間近で見学できる実演コーナーなども設けられた。
2メートル余りあるタンチョウの工芸菓子を目にした札幌市の看護師遠藤加方里さん(46)は「羽根が一本ずつかたどられていて、作るのにどれくらい時間がかかるのか。まるで芸術家が作ったようだ」と驚いていた。