画像提供:マイナビニュースパナソニックは5月29日、「マンション暮らしに関する防犯意識調査」の結果を発表した。調査は4月2日〜3日、首都圏1都3県(東京・神奈川・千葉・埼玉)にあるオートロック付きマンションに居住する20〜69歳の男女800名を対象に、インターネットで行われた。
はじめに、「マンションは一軒家に比べてセキュリティが高いため安全だと思いますか?」と尋ねたところ、87.1%が「とても思う」「やや思う」と回答。さらに、27.2%が「オートロックが付いていれば、個人での防犯対策は必要ないと思う(とても+やや)」と回答。3割近くの人がオートロックを過信し、個別の防犯対策は不要と考えていることがわかった。
次に、オートロックのエントランスを開錠した際、不審な人が一緒に入ってくる「共連れ」に遭ったことがあるかを聞いたところ、26.6%が「ある」と回答。オートロックが「安心材料」になっている一方で、実際には4人に1人が“共連れ”を経験していることが明らかに。
また、ゴミ出しや郵便ポストの確認など、短時間の外出時に鍵をかけていないことが「よくある」「たまにある」という人は38.4%。4割近くの人が、わずかな時間であれば施錠せずに外出している実態が浮き彫りとなった。
次に、ドアガードやドアチェーンの使用状況について教えてもらったところ、35.4%が「使わないことが多い」と回答。中でも20代女性では、約2人に1人(50.7%)が普段から使用していないよう。
また、在宅時にドアの鍵を掛けないことが「よくある」「たまにある」という人は21.1%となり、中でも20代男性が最多の43.8%。若年層の方が、マンションのセキュリティに対して過信している実態が浮き彫りに。
さらに、来客時、どのように来訪者を確認しているかを聞いたところ、1位は「カメラ付きオートロック」で86.1%。一方で、「ドア前のカメラ」(20.9%)や「ドア穴」(18.5%)は約2割にとどまり、オートロックで来訪者を確認したら、その後ドア前での確認はしない人が多いことがわかった。
次に、在宅か不在かを見極めようとする不審者にとって、部屋のあかりが点灯するタイミングは“生活パターンのヒント”になり得ることから、「帰宅が遅くなり、部屋の明かりが遅く点灯することについて防犯面で不安に感じたことはありますか?」と質問したところ、21.3%が「よくある」「たまにある」と回答。特に20〜30代女性においては3割以上が不安を抱えていることから、「帰宅したこと」や「帰宅時間がわかってしまうこと」への懸念がうかがえる結果となった。(CHIGAKO)