<陸上:アジア選手権>◇30日◇第4日◇韓国・クミ◇女子800メートル予選2組
女子800メートル日本記録保持者の久保凛(17=東大阪大敬愛高)がシニアの日本代表デビュー戦に臨み、31日の決勝へ進出した。
全体トップとなる2分2秒16で1着。73年河野信子、02、05年杉森美保に続く同種目日本人3人目の金メダルへ向け、第1関門を突破した。
序盤から積極的に前へ出た。200メートル付近で先頭につけ、前半を1分0秒で通過。後半も落ち着いたレース運びを見せた。
久保は日本女子中距離の期待のホープ。高校2年生だった昨年6月の日本選手権で初優勝すると、同7月には日本女子初の2分切りとなる1分59秒93をマークし、19年ぶりに日本記録を更新した。同8月のU20世界選手権では同種目日本人過去最高に並ぶ6位となった。
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高校3年生に進級後の今月3日の静岡国際では、自己2番目の2分0秒28で優勝。9月の世界選手権東京大会の開催国枠エントリー設定記録を0秒71上回った。同11日の木南記念(大阪)では2分2秒29で2位となって大粒の涙を流したが、この日はシニア初の国際舞台で堂々の走りを見せた。
通常の選考基準を満たす選手がいない場合、世界ランキングや7月4〜6日の日本選手権(東京・国立競技場)の成績次第で初の世界選手権代表が決定。自力での内定には、参加標準記録(1分59秒00)を突破した上で日本選手権で3位以内に入ることが条件となる。
予選1組の塩見綾乃(25=岩谷産業)も今季自己ベストの2分4秒01で1位となり、決勝へ駒を進めた。
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