来年のW杯を展望した遠藤[写真]=Getty Images
リヴァプールに所属する日本代表MF遠藤航が、ネット番組『ABEMA』に出演し、来年に開催される2026 FIFAワールドカップ(W杯)に向けた現在の心境を語った。
日本代表は、3月20日に行われたFIFAワールドカップ26アジア最終予選のバーレーン代表戦に勝利し、8大会連続8回目のW杯出場を決定。予選を3試合残してのW杯出場決定は、日本代表史上最速の記録となった。
今回の『ABEMA』独占取材では、W杯に向けた仮想抽選会も実施。元日本代表DF槙野智章氏から「対戦したい国」を問われた遠藤は、「前回王者のアルゼンチンと、イギリスでプレーしているのでイングランドです」と回答。その理由については、「W杯では強豪を倒して勝ち進むことに魅力を感じています。前回大会でもそうでしたが、今回もそのスタンスは変わりません」と力強く語った。
仮想グループ抽選会のシミュレーションでは、フランスと同組になる想定に。同国代表との対戦については、「フランスにはチームメイトの(イブラヒマ)コナテがいますし、(ウスマン)デンベレや(キリアン)エンバペなど、驚異的な選手がいる。我慢強く、焦れずに戦いながら、相手の隙を突けるかがカギになると思います」とコメントし、強豪国との試合展開を予想した。
また、近年躍進を見せる日本代表については、リヴァプールのチームメイトたちからも「『いいチームだよね』って言ってもらえています」と明かしつつ、「POT3の国がPOT2の日本との対戦を嫌がるなら、日本の実力が評価されている証拠。逆にそうでなければ、まだまだ力不足だと思います」と語り、代表のさらなる成長を誓った。
今シーズン、就任したアルネ・スロット新監督の下では出場機会が減少している遠藤だが、W杯に向けたコンディションについては「不安はあまり感じていません」と断言。「トレーニングの量を見直して調整しています。オフで少し休んだ後、W杯はシーズンとは別物として捉えて、コンディションを作り直すつもりです」と準備のビジョンを語った。
来シーズンの去就が注目される中、遠藤は「獲れるタイトルはすべて獲りたいと思っていますし、貢献できるように頑張りたい」と意欲を見せた。「来シーズンもリヴァプールでプレーするのか」との問いには、「期待してもらって大丈夫です」と返答し、「リヴァプールでプレーできるチャンスがあるのに、他のチームに移籍したいとは思いません。リヴァプールでどれだけタイトルを獲れるかにこだわってやっていくことが、自分にとって素晴らしいキャリアにつながると思っています」と、リヴァプール残留への強い意志を明らかにした。