生活用品大手アイリスオーヤマグループ会社の精米工場に到着した備蓄米=29日、宮城県亘理町 政府備蓄米を随意契約で仕入れた大手小売業者が販売準備を急いでいる。総合スーパーのイトーヨーカ堂(東京)は30日、東京都大田区の店舗で31日午前10時から販売すると発表した。生活用品大手のアイリスオーヤマ(仙台市)は同日午前9時に開始。当初予定していた6月2日から前倒しした。
2022年産を5000トン調達したヨーカ堂は5キロ2160円で販売する。1家族1袋限定。1日以降は中京・関西圏を除く全店で順次、取り扱う。
アイリスも5キロ2160円で、傘下のホームセンター「ユニディ松戸ときわ平店」(千葉県松戸市)と「ダイシン幸町店」(仙台市)で販売を始める。当日は整理券を配布する。
流通大手イオンは東京都品川区の店舗で1日に5キロ2138円で販売スタート。初日は6000袋を店頭に並べる予定。2日には千葉市、名古屋市、大阪市の計3店舗でも販売する。準備が整い次第、他店舗にも広げる。
ディスカウント店「ドン・キホーテ」を展開するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングスは、東京都大田区の店舗で1日からアプリ会員に限定して販売する。5キロ2139円で、購入は1人1袋、週1回。4日以降、取扱店舗を順次拡大する。
ディスカウントスーパーのオーケー(横浜市)は横浜市の1店舗で6日から売り出す。会員は5キロ2055円、非会員は2116円。