大阪・関西万博の会場=4日、大阪市此花区 大阪・関西万博のパビリオン「アンゴラ館」の建設を巡り、注文を受けた3次下請け業者から工事代金が支払われていないとして、工事に携わった電気設備会社が30日、大阪府内で記者会見し、「被害者の会」を設立したと明らかにした。
同会代表の男性によると、被害者の会は代金を支払われていない4社で、27日に結成。男性の会社は2月にアンゴラ館の電気関係や塗装などの発注を受け施工したが、3、4月分の代金計約4300万円が未払いとなった。そのため3次下請け業者に確認したところ「経理担当者が会社の資金を持ち逃げした」と支払いのめどが立たない状況を説明されたという。
この3次下請け業者は建設業許可を受けておらず、被害者の会は建設業法違反や詐欺などの疑いがあるとして、大阪府警に相談している。
アンゴラ館は万博の開幕日に開館したものの、翌日から休館している。