
Nothingが4月に発売した「Nothing Phone(3a)」は、5万円台から購入できるミッドレンジスマートフォンです。
スケルトン調のデザインや、独自のAI機能を備えている点などが魅力。次は少し変わった機種を使ってみたいという人にぴったりの機種です。
ここでは「Nothing Phone(3a)」について3つのポイントでチェックしていきます。
●「Nothing」とは
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「Nothing(ナッシング)」について聞いたことがないという人もいると思うので、まずはブランドの概要と、日本での主なスマートフォンの展開について、ざっくりとおさらいしておきます。
Nothingは、2020年にイギリスのロンドンで生まれたデジタル製品のブランド。ガジェット感の強いスケルトン調のデザインが印象的です。
同ブランドにおけるスマートフォンの製品は、日本では2022年8月に発売された「Nothing Phone(1)」からスタートします。
その後、2023年7月に、第2世代モデルである「Nothing Phone(2)」を発売。さらに2024年3月にはその廉価モデルに当たる「Nothing Phone(2a)」を、同年秋にはコミュニティと共同開発した「Nothing Phone (2a) Community Edition」を展開していました。
そして、2025年4月に「Nothing Phone(3a)」を発売。同機は、メインブランドにおける3世代目の廉価モデルという位置付けです。
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ちなみに、2024年にはサブブランド「CMF by Nothing」からも、スマートフォンの「CMF Phone1」などを展開しています。
●楽天モバイルで取り扱い開始
続いて、第3世代モデルNothing Phone(3a)における大きなトピックをキャッチアップしておきましょう。
これまでもスマートフォンに詳しい層から比較的評価の高かったNothing Phoneでしたが、2025年4月に、楽天モバイルが「Nothing Phone(3a)」の取扱を開始しました。
通信キャリアで取り扱われるようになったということで、より多くの人が知り手に取る機会を得ることになりました。
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楽天モバイルにおける価格は「ホワイト/ブラック」の128GBモデルが5万4890円(税込、以下同)。256GBモデルが5万9900円。楽天モバイル限定カラーの「ブルー」の128GBモデルが5万6900円、256GBモデルが6万1900円です。
●主要スペック
最後に、主要な仕様をチェックします。
Nothing Phone(3a)は、6.77インチのフルHD+ディスプレイを搭載しており、本体サイズは約163.52(縦)×約77.5(横)×約8.35(厚さ)mm、重さは約201gという比較的大型のスマートフォンです。
プロセッサーには、ミッドレンジ向けの「Snapdragon 7s Gen 3 Mobile Platform」を搭載し、内蔵メモリは128GBモデルで8GB、256GBモデルで12GBを備えます。バッテリーは5000mAhです。
ミッドレンジながらも、背面カメラはメイン(約5000万画素)+望遠(光学2倍、約5000万画素)+超広角(800万画素)の3眼構成。前面カメラも約3200万画素と高解像度です。
防水防塵性能については、IPX4/IP6Xに準拠しており、防水ではないものの水しぶき程度であれば問題ありません。おサイフケータイには、しっかりと対応しています。
通信性能については、5G通信はSub6のみをサポートしています。SIMカードはnano SIM/eSIMのデュアルSIM仕様です。
ユニークな機能としては、側面の「Essential Key」を押すショートカット操作がポイント。同ボタンをダブルタップしてアクセスできる「Essential Space」という画面では、スクリーンショットや音声メモなどがまとまっており、そこからAIがタスクなどをまとめてくれる仕組みになっています。