「夜勤ドライバーの味方」コンビニで整える体調管理術

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2025年05月31日 07:30  JIJICO

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JIJICO

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夜の街を走る車の中、眠気、空腹、そして気圧の波にさらされながら働く人たちがいます。
仕事が終わるのは深夜、食事はほとんどコンビニ頼り。
そんな日々の中で、“何を食べるか”は、ただの食事選びではなく体調管理と気持ちの持ち直しに直結します。
今回は、夜勤やドライバーなど、夜の現場で働く方々の声をもとに、コンビニで選べる“体調を守る食事”をご紹介します。


なぜ夜勤と気圧はダメージになるのか


夜勤や長時間の運転が続くと、生活リズムが乱れやすく、体にかかる負担も増えます。
特に気圧が不安定な日は、自律神経のバランスが崩れ、頭痛やだるさ、胃の重さなどの症状が現れがちです。
身体がしんどくなると、つい手軽で味が濃いものや、エネルギーの高いものに頼ってしまいがちですが、
それがかえって眠気や胃の不調を引き起こす原因になることもあります。


食べ方ひとつで、体の耐久力は変わる


「眠くなるとエナジードリンクを飲んで、菓子パンを流し込む」──夜勤経験者からよく聞く光景です。
確かに一時的には元気になりますが、その後にくる反動(急激な眠気、胃のもたれ、集中力の低下)は避けられません。
必要なのは、一気に元気になる食事ではなく、「崩れない体調」をつくる食事です。
血糖値を安定させ、胃腸にやさしく、神経に必要な栄養素をきちんと届ける──それだけで仕事の後半戦がまったく違ってきます。


現場で聞いた、実際の“回復食”


実際に夜勤ドライバーや現場作業員の方から取材をしたところ、
「手軽だけど軽すぎない」「腹に残るけど眠くならない」という視点で選ばれている組み合わせには共通点がありました。


たとえば、おにぎり(梅や昆布)にゆで卵、あるいはツナ缶や鯖パウチ。
味噌汁や豆腐スープを添えれば、温かさでリラックス効果もあります。
「夜は甘い飲み物より、甘酒や豆乳を選ぶ」という人もおり、やさしい糖質が神経をサポートしてくれる感覚があるようです。


コンビニで選べる“体にやさしい食事”セット


以下は、夜勤や気圧に負けない食事を整えるための、現場視点でのおすすめ組み合わせです。


•おにぎり(梅、昆布、鮭)+ゆで卵
•もち麦おにぎり+サバ缶 or ツナパウチ
•鶏そぼろ雑炊(冷凍食品でも可)+味噌汁
•バナナ or ドライフルーツ+無塩ナッツ
•豆乳 or 無加糖甘酒
•麦茶や白湯、ミネラル系スポドリ(糖分控えめ)


いずれも、血糖値の急上昇を防ぎ、胃腸への負担を抑えつつ、必要な栄養を効率よく補えます。何より、停車中や短い休憩時間でも取り入れやすい点が支持されています。


避けたい食べ物と、その理由


逆に、エナジードリンクや菓子パン、インスタントの油っぽい麺類などは、
一気に元気になるかわりに、その後の眠気や胃の重さが強く出てしまいます。
カフェインと糖の組み合わせは、短時間なら武器になりますが、
仕事が長引く現場では“最後まで持たない”という声が圧倒的でした。


「エナドリは2本目が地獄」「夜に揚げ物パンは自殺行為」など、現場の声はリアルです。


“体を守る食事”は、ひとりでもできる


整った食事は、自炊や完璧な献立ではありません。
今ある環境の中で、自分に合った組み合わせを見つけること。
それこそが「整える」ことだと、取材を通じて実感しました。


夜勤や運転の仕事は、誰かに見られない場所で体力も気力も使い切る仕事です。
だからこそ、食べることだけは「自分への配慮」として、丁寧に扱っていただきたいと感じています。


食べたもので体がつくられる──当たり前ですが、忙しいときこそ忘れがちです。
夜の現場で働く方々にとって、食事はただの燃料補給ではありません。
眠気や頭痛、気圧による不調に抗う“体調の防波堤”です。


コンビニという選択肢の中でも、少し選ぶものを変えるだけで体の感じ方が変わってくる。
誰かが用意してくれるものでなくても、自分を守ることはできます。


次の休憩時間、ふとその棚の前で「今日はちょっと整えてみようかな」と思っていただけたら幸いです。



(上野 由理・美脚専門家)

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