画像提供:マイナビニュースLINEヤフーは2025年5月30日、同社が運営する主要な投稿型プラットフォームサービスにおける誹謗中傷などの不適切な投稿への対応状況をまとめた「メディア透明性レポート(2024年度版)」を公開した。
対象サービスは「Yahoo!知恵袋」「Yahoo!ファイナンス掲示板」「LINEオープンチャット」「LINE VOOM」「Yahoo!ニュース コメント欄」の5つである。
○AIと専門チームによる投稿監視体制を強化
同レポートでは、24時間体制の専門チームによる人的パトロールと、自社開発のAIを活用した投稿監視体制の強化について報告している。2024年度の1か月平均の投稿件数と削除件数は以下の通りである。
「Yahoo!知恵袋」:投稿約551.7万件、削除約3.7万件(約0.7%)
「Yahoo!ファイナンス掲示板」:投稿約245.1万件、削除約4万件(約1.7%)
「LINEオープンチャット」:投稿約4億5,956.9万件、削除約58.1万件(約0.1%)
「LINE VOOM」:投稿約3,361万件、削除約25.4万件(約0.8%)
「Yahoo!ニュース コメント欄」:投稿約949.9万件、削除約10.6万件(約1.1%)
これらのデータは、ユーザーが安心して利用できる環境作りに向けた取り組みの一環として公開された。
○情報流通プラットフォーム対処法への対応
2025年4月1日に施行された情報流通プラットフォーム対処法(情プラ法)により、LINEヤフーは大規模なプラットフォーム事業者として指定を受けた。
同社は、法改正の趣旨を踏まえ、指定の対象外である「Yahoo!ニュース コメント欄」についても法に準じた自主的対応を行うとともに、指定対象を含めた5サービスにおいて被害者救済の一層の強化を図るため、削除対応の迅速化に向けた措置を、届出に先立って前倒しで実施している。
削除対応の迅速化と運用状況の透明化に関する取り組みの詳細や開始時期は、「LINEヤフー 情報空間の健全性確保のための取り組み」で紹介している。
LINEヤフーは今後も、投稿者の表現の自由に配慮しながら、不適切な投稿への対策を強化し、コンテンツモデレーションの取り組みの透明性を高めていく方針である、とのこと。()