去就に注目が集まっているサンチョ [写真]=Getty Images チェルシーが、イングランド人FWジェイドン・サンチョの残留に向けて交渉をしているようだ。30日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えている。
現在25歳のサンチョは2021年夏にドルトムントからマンチェスター・ユナイテッドに完全移籍。加入後2シーズンは主力として試合に出場したものの、2023−24シーズンは規律問題およびエリック・テン・ハフ前監督との関係悪化でトップチームから追放状態となり、2024年1月にドルトムントにレンタル移籍となった。
その後、昨夏にはマンチェスター・ユナイテッドに復帰し、テン・ハフ前監督と和解していたものの、最終的にはチェルシーにレンタル移籍で加入し、公式戦42試合出場で5ゴール10アシストを記録。UEFAカンファレンスリーグ(ECL)決勝ではダメ押しとなるチーム3点目を挙げ、UEFA(欧州サッカー連盟)主催の主要4大大会すべてで優勝した初のクラブとなったチェルシーのECL初制覇に貢献を果たした。
そんなサンチョのレンタル移籍の契約には最大2500万ポンド(約48億円)での買い取り義務オプションが付随しているものの、チェルシーが500万ポンド(約10億円)を支払うことで、この買い取り義務条項を放棄できる権利があることが明らかになっており、同選手の去就には注目が集まっている。
チェルシーが買い取り条項を行使するかは不透明となっていたなか、ECL優勝に貢献したサンチョの残留を臨んでいる模様で、同選手の代理人と交渉を開始したという。
しかし、チェルシーとしてはマンチェスター・ユナイテッドと契約している週給最大30万ポンド(約5800万円)の条件でサンチョと契約を結ぶつもりはなく、現在のクラブ方針である基本給は低く抑えながら、インセンティブが付随する給与体系の条件で契約を締結することを望んでいる。
そのため、この契約条件に合意することができなければ、チェルシーは500万ポンドを支払い買い取り義務条項を放棄して、マンチェスター・ユナイテッドに返却することになるようだが、果たしてサンチョは来シーズンもチェルシーでプレーすることになるのだろうか。