2年前のリベンジを誓うシモーネ・インザーギ監督 [写真]=Getty Images インテルを率いるシモーネ・インザーギ監督が、チャンピオンズリーグ(CL)決勝パリ・サンジェルマン(PSG)戦への意気込みを示した。30日、欧州サッカー連盟(UEFA)公式サイトが伝えた。
準々決勝でバイエルン、準決勝でバルセロナとの死闘を制し、2シーズンぶりのCL決勝進出を果たした。S・インザーギ監督は「この数年間は素晴らしいものだったし、2度のチャンピオンズリーグ決勝進出は、私たちの努力の結晶であり、みんなが払った努力と犠牲に対する報いだ。選手たち、クラブ全体、そしてもちろん素晴らしいファンたち、みんなが達成感を分かち合っている」と語り、これまでの道程を次のように振り返った。
「マンチェスター・シティという非常に強いチームと対戦したあの(2年前の)決勝戦のことは、昨日のことのように覚えている。バランスを考えれば、少なくとも延長戦に持ち込むに値した。あのようなハイレベルな試合でのパフォーマンスは、自分たちの能力について多くを学ぶのに役立った」
「(私が就任した)4年前とは明らかに違うチームになっている。それは主に選手たちのおかげであり、彼らは毎回のトレーニングに信じられないほどの努力を払っている。私たちは少し年齢が高いチームだが、それはビッグマッチの重要な場面で大いに役立っている」
「長い道のりだった。みんなが一番覚えているのはバルセロナとの最後の2試合だけど、準々決勝のバイエルン戦まで遡ると、あれも信じられないくらいタフだった。彼らは組織的でフィジカルに優れた素晴らしいチームだ。私たちにとって、あの準々決勝はまるで決勝戦のようだった。(最後の)4試合は信じられないような激しさで戦った」
対戦相手のPSGについては、「ルイス・エンリケという偉大な監督を擁する、とても強くて完成されたチームだ。多くのタレントを擁するチームなので、完璧な試合をし、終始競り負けないようにしなければならない。彼らへのリスペクトはあるが、決勝戦では可能な限り良いプレーをしたい」と警戒。一方でS・インザーギ監督は、「私には素晴らしい選手たちがいる。彼らは常に全力を尽くしてくれる。サッカーの試合は、ある瞬間の選択によって決まるからだ。常に平常心を保ち、その瞬間に集中できる選手たちに恵まれて私は幸運だ」と、“ネッラズーリ”が誇る選手たちを信頼している。
「(彼らから)努力は必ず報われるということを学んだ。彼らが仕事に打ち込むひたむきさは、集団が最初に持たなければならないものだからだ。私とスタッフは常に、彼らに最高の刺激を与えようと努めているが、毎回のトレーニングに多大な努力を払っているのは彼らなのだ」
「4年前に始まった偉大な仕事における最高の業績になるだろう。とても重要な決勝戦になることは分かっているし、ファンを本当に喜ばせるために必死だ。全力を尽くすよ」と意気込みを示したS・インザーギ監督の下、インテルは2009−10シーズン以来4度目の欧州制覇を果たせるのだろうか。注目のCL決勝は日本時間31日28時(6月1日4時)からのキックオフを予定している。