ジャーナリストの岩田明子氏(56)が31日放送のカンテレ「ドっとコネクト」(土曜午前11時20分、正午=関西地区)に出演。安倍晋三元首相の妻、安倍昭恵さんがロシアを電撃訪問し、プーチン大統領と面会したことについて“解説”した。
20年以上にわたって安倍元首相の番記者を務めていた岩田氏は、この面会について「プーチン大統領が遅刻をしないで入ってきて花束を渡すって、相当異例。私、いろんな人の同行で(プーチン氏との面会の場に)行くと待たされる。(プーチン氏が)山口に来た時も待たせましたし。定刻に現れたっていうのも異例。本当に珍しいこと」と話した。
その上で、「どうも見ていると、ロシア主導で日程とかが決まっていったように私には見えましたね」と指摘した。
「もともと安倍元総理が凶弾に倒れた時、岸田政権下で、もうウクライナ侵攻が始まっていましたんで。プーチン大統領の資産凍結ですとか、外交官の追放ですとか、事実上の外交が断たれていた時だったので、プーチン大統領はプライベート経由で昭恵さんに手紙を送っていたんですね」
手紙には「安部元総理の実績とか努力とか、そういったことへの賛辞であるとか、自分は友を失ったのに行けなくて悲しい、と。自分が行けなくなってしまったから、代わりに(安部元首相の)お母さまの洋子さんですとか、奥さまの昭恵さんですとか、ご家族のどなたか、ぜひ会えれば」などと書かれていたという。
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さらに、「国葬の時も文化芸術大臣が派遣されたんですけど、その時もまた、プーチン大統領のメッセージが託されていて、弔問をしたいという趣旨が。だからタイミング、接点が生まれるとしたらどこなのかなって思っていた」と言い、今回の件を「あ、ここだったんだ」と納得したとも語った。
この対面については、「当日の夜中1時40分か1時50分ぐらいにモスクワの知人たちからワーッと電話が入って。キリル文字のショートメールがバーッと入って読めない。『昭恵さんが来ているらしいんですけど』って言われて。まもなくすぐに、クレムリンから発表になって、『わっ発表になっちゃった』っていうことで、夜中にバタバタになっていました」と振り返った。
また、プーチン大統領の思惑について「追悼したいという事と、弔問外交したいという事に加えて、このタイミングを見てみると、政治的思惑もなきにしもあらずだとは思いますね。アメリカが今、追加関税をしていて、同盟国との関係が微妙になっている。自分はウクライナの問題でトランプ大統領が怒っているという状況」と説明。
「6月2日ごろだったと思いますけど、ロシアとウクライナとの間で高官協議が行われる非常にセンシティブな中で、ロシアは中国や北朝鮮と関係を深めていますけど、国際社会の中での孤立感を少しでも薄めるために、西側陣営にもこういう親しい友がいるんだということのアピールにはなるかな」とも言い、「なので、現地時間日曜日の夜とかに、密着取材をやったロシアでの放送があるんじゃないかな」との見方を示した。
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