PSGの攻撃をけん引するデンベレ [写真]=Getty Images パリ・サンジェルマン(PSG)に所属するフランス代表FWウスマン・デンベレが、チャンピオンズリーグ(CL)決勝インテル戦への意気込みを示した。
現在28歳のデンベレは、レンヌ、ドルトムント、バルセロナを経て、2023年夏からPSGに加入。今季は本職の右ウイングだけでなく、センターフォーワードで新境地を拓き、公式戦で33ゴール13アシストを記録するなどPSGの攻撃の中心として輝いている。
デンベレは自身の進化について、「特に(ピッチでの)自分のポジションやプレースタイルなどに関しては、大きく変わったよ。彼(ルイス・エンリケ監督)は多くのアドバイスをくれるし、そうだね…。僕は自分のプレーの中で多くのことを変えたよ。そしてそれが実を結んでいる。監督は僕にピッチのどこにでも行ける自由を与えてくれる。9番のように攻撃のポイントに留まることを強いられることもない。僕はただ、スペースを作り出し、中盤でちょっとした混乱を引き起こそうとしているだけなんだ」と、ルイス・エンリケ監督に自由度の高いプレーを許されていることが好調の要因だと語った。
「監督は非常に明確な考えを持ってここに来た。(ルイス・エンリケ監督は)チームの多くのことを変えてくれたし、選手たちの考え方も大きく変わった。特にパリ・サンジェルマンでは、このトロフィーを初めて勝ち取るという野心があるからね」
キリアン・エンバペ(現レアル・マドリード)という“アンタッチャブル”の退団も、結果的に攻撃陣の成長に繋がった。デンベレは、フヴィチャ・クヴァラツヘリア、デジレ・ドゥエ、ブラッドリー・バルコラらとの関係性について、「一緒にプレーし、一緒に攻撃し、一緒に守備することを本当に楽しんでいる。僕たちはトロフィーに飢えている。勝利へのメンタリティが本当に強いから、お互いに切磋琢磨し合っているんだ。選手たちがベストを尽くせるように、チーム内の競争は欠かせない」と、良き仲間であり、ライバルでもある選手たちとの共闘を楽しんでいる。
「チャンピオンズリーグで決勝を戦うことは素晴らしいことだ。多くの集中力とプライドもある。この試合で勝てるといいね」
そう語るデンベレを筆頭に若くアグレッシブなPSGに立ちはだかるのは、老功手練のインテルだ。デンベレは「インテルは本当に難しいチームだ。親友のマルクス・テュラムがインテルでプレーしているから、シーズンを通してずっと見てきた。対戦するのはとても難しいチームだけど、決勝ではすべてが起こり得るんだ。僕とテュラムは、キックオフ後も友達でいられるかな? ピッチの上、決勝戦では友達ではいられない」と、“ビッグイヤー”獲得に闘志を燃やしている。
注目のCL決勝は日本時間31日28時(6月1日4時)からのキックオフを予定している。