
日本航空(JAL)は5月31日、東京/成田〜シカゴ線を開設した。既存の東京/羽田〜シカゴ線と合わせて東京〜シカゴ間をダブルデイリー体制とし、日本〜北米間の需要と東南アジア・インド〜北米間の乗り継ぎ需要を取り込む。
1日1往復の運航で、東京/成田発のJL56便は午後6時15分に出発し、シカゴには同日の午後4時に到着。シカゴ発のJL55便は午後0時30分に出発し、東京/成田には翌日午後3時15分に到着する。
機材はファーストクラス8席、ビジネスクラス49席、プレミアムエコノミークラス40席、エコノミークラス147席の計244席のボーイング777-300ER型機を使用する。東京/成田発着便に同型機が投入されるのは、2023年5月27日まで運航された東京/成田〜ニューヨーク/ジョン・F・ケネディ線の臨時便(JL8006/JL8005便)以来。東京/成田発着便にファーストクラスが設定されるのも、同様に約2年ぶりとなる。なお、定期便としては2020年3月28日以来となる約5年3か月ぶり。
東京/成田〜シカゴ線は以前も運航されていた路線で、1983年4月1日に就航した。当時はシアトルを経由し、ボーイング747-LR型機で週3往復の運航だった。1986年4月2日に直行化し、東京/成田〜シカゴ・シアトル線に分離。その後、2020年の羽田空港の国際線増便に伴い、同年3月29日から同空港発着に移管された。なお、旅客便就航の12年前となる1971年には、ダグラスDC-8F型機の貨物貸切便がシカゴに初めて乗り入れている。
東京/成田〜シカゴ線は当初、2021年2月15日に再開される計画だったが、コロナ禍により見送りとなっており、4年越しの再開となった。JAL成田空港支店の濱田健副支店長は、「シカゴは共同事業パートナーであるアメリカン航空の拠点の一つでもあることから、北米中東部への乗り継ぎ利便性が高い」と説明。特にビジネスクラスは高い利用率を見込んでおり、「今後の利用率は、ファーストクラスは約60%、ビジネスクラスは約80%を想定している」という。
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成田空港では就航を記念して1983年の開設当時の写真や時刻表が展示され、濱田副支店長らが搭乗客に記念品を手渡した。JL56便(機体記号:JA735J)は、ファーストクラス3名、ビジネスクラス49名、プレミアムエコノミークラス39名、エコノミークラス144名の計235名が利用。午後6時18分に62番スポットを出発し、同43分に離陸した。
なお、東京/成田〜シカゴ線の開設に伴い、東京/羽田〜シカゴ線は6月1日からダイヤを変更。シカゴ発のJL9便が昼発から深夜発に変更となる。東京/羽田発のJL10便は従来通りのダイヤで運航する。
■ダイヤJL56 東京/成田(18:15)〜シカゴ(16:00)
JL55 シカゴ(12:30)〜東京/成田(15:15+1)
JL10 東京/羽田(11:30)〜シカゴ(09:15)
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JL9 シカゴ(01:30)〜東京/羽田(04:20+1)