「薔薇色の老後なんて無理！」もし借金があったら、どう復活する？

お金に困っていたら、無料で相談に乗ってくれる公的機関や制度を利用して

「いま家計が厳しくても、お金に困らない老後を迎えられる」ことをご存じですか？ 最新刊『お金も人生も薔薇色！老後計画』より、詳しく解説します。

「電気が止まりました」「多重債務で毎月自転車操業です」「消費者金融から取り立ての電話が年中かかってきて、仕事ができません」

私はこの程度の相談では、まったくビビらなくなりました。なぜなら、私のお客さまには、ゼロどころかマイナスから奮起し、薔薇色の道を歩み始めている方がたくさんいらっしゃるからです。

人生には、「まさか」という坂があると言います。貴女がもし、お金のことで困り果て立ちすくんでしまっても、絶望だけが友ではありません。無料で相談に乗ってくれる公的機関、信頼できる協会があります。そして、どん底から立ち上がる道筋も分かっています。ぜひ覚えておいてください。

マイナスから薔薇色へのロードマップ

借金などのマイナスから薔薇色の老後を目指すためのロードマップは以下のとおりです。

【STEP1】相談する
相談は早めに！ 返済が遅れそうなときは、すぐに金融機関に相談の電話を。

【STEP2】生活の立て直し
家計簿で家計管理をし、固定費を削減。毎月の黒字化を目指します。任意整理や自己破産をする場合、手続きをすることで取り立てはストップします。

【STEP3】貯金スタート
返済と同時に、自分のためのお金を貯めます。500円玉貯金や月末に余ったお金の貯金でOK。できる限り、お金が手元に残るようにやりくりを。

【STEP4】3年後に投資スタート
任意整理の返済期間は、おおむね3年。3年後には、NISAでつみたて投資ができるのを目標に、しっかりとお金の土台をつくりましょう。

山口 京子プロフィール

大学在学中からテレビに出演。卒業後はフリーアナウンサーに。新婚当初は世帯年収200万円で庭付き一戸建てを購入、2年で完済。お金好きが高じてFPの資格を取得し、家計管理や保険、運用までアドバイスする。
(文:山口 京子（ファイナンシャルプランナー、アナウンサー）)