
子育て中の社員をサポートすることは大事だが、それ以外の人が不公平を感じることのないよう、会社側が配慮することも忘れてはならないだろう。投稿を寄せた40代の女性は、
「子持ち様、という言葉がありますが、今痛切に感じています」
「職場は福祉施設で、女性が多いです。託児施設も独自で持っています。病児保育もあるので子どもがいる人には良いでしょう。しかし独身子なしには関係ありません」
と心境を打ち明ける。とはいえ、女性が不満を感じるのはその点ではないそうだ。(文:西荻西子)
育児と介護で「休んだり早退する際の温度が違うのがおかしい」
|
|
「それはいいのですが、休んだり早退する際の温度が違うのがおかしいのです」
手厚い子育て支援がある一方で、親を介護する人への対応が冷たいというのだ。女性は親の介護をしており、日中はデイサービスに親を預けている。だが認知症のせいか「怒りっぽく、帰宅願望が強く」施設から呼び出されることもある。
「といっても、デイでも頑張ってなだめすかして介護してくれるので、呼び出されるのは月に1、2回です。それなのに『また?』って反応をされると、もやもやします」
一方、子育て中の社員のほうが「早退率が高い」し、子どもの体調不良で早退や休むとなると「大変だね、すぐ帰って」などの優しい言葉がけや配慮があるという。
「しかし私が、親の介護関係で早退する、休むのには、嫌そうにされます」
|
|
その上、女性は育児中の社員が残した仕事をカバーしなければいけない。「しかも新人の方が給料が多い。バカにしてます」と、待遇への不満もあらわにした。
「老人福祉施設だというのにこれではどうしようもないですね。別の資格もあるし、もう福祉とはおさらばしようと思います。子持ち様なんていないところに行こうと思います」
働く人の事情はそれぞれに違う。本来であれば会社側が「子育て中」と「その他社員」の対立にならないよう、誰もが働きやすい環境を目指すべきだろう。
※キャリコネニュースでは「職場で『それ、おかしくない?』と思った瞬間」をテーマに投稿を募集中です。回答はこちらから https://questant.jp/q/05M7KBP7
|
|