
■MLB メッツ 8ー2 ロッキーズ(日本時間1日、シティ・フィールド)
メッツの千賀滉大(32)が本拠地でのロッキーズ戦に11度目の先発、6回1/3、92球を投げて、被安打2(1本塁打)、奪三振7、四死球2、失点2(自責点2)で防御率は1.46から1.60に。それでも規定投球回に達し、防御率リーグトップに立ち、6勝目を手にした。
前回26日のドジャース戦で勝利を挙げて「みんなでいい成績を出しているとリズムも良いですし、みんなも頑張っているから自分もがんばらなきゃって、すごい良いチームの雰囲気が出来ている」と話した千賀。
この日は開幕から約2か月がたったが、いまだに9勝とナ・リーグ西地区最下位のロッキーズが相手となった。1回、1死から2番・E.トーバー(23)にフルカウントからフォークが落ち切らずに上手く拾われて、レフトスタンドへ今季3号ソロ、ここまで11試合で2被弾だった千賀が2試合連続でホームランを浴びた。
それでも3番・H.グッドマン(25)を低めのストレートで見逃し三振、4番・R.マクマーン(30)はフォークで空振り三振と2者連続三振で後続をしっかり抑えた。
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その裏、メッツは連打と四球で1死満塁のチャンスを作り、5番・B.ベイティ(25)がセンターフェンス直撃の走者一掃のスリーベースで3対1と逆転した。さらに2死から6番・T.テイラー(31)がセンター前へタイムリーと、この回4点を奪った。
逆転してもらった千賀は2回、1死から6番・B.ドイル(27)をフォークで空振り三振、7番・S.ヒリアード(31)もフォークで空振り三振と2イニングで5つ目の三振を奪い、3者凡退に抑えた。
2回まで41球と球数が多かった千賀だったが3回、先頭の9番・K.ファーマー(34)を3球で内野ゴロに打ち取ると、この回はわずか7球で3者凡退。4回の9球で抑えて、球数は57球と徐々に投球リズムが良くなってきた。
すると4回、2番・B.ニモ(31)が9号ツーランを放つと、続く3番・J.ソト(26)も9号ソロと2者連続ホームランで千賀を助ける追加点を奪った。
勝ち投手の権利がかかる5回、1死から6番・ドイルをストレートで見逃し三振、この回も落ち着いたピッチングでしっかりと締め、1回のホームラン以降は打者14人をパーフェクトと最高の投球を見せた。
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6回には先頭の8番・K.ファーマー(34)の打球はセンターへ高く上がったフライ、これが強風に戻されたが、センター・テイラーが全力疾走で前進し、スライディングキャッチ。このプレーに千賀は笑顔を見せて、大きな拍手を送った。2死から1番・ベックをフォークで空振り三振、千賀は笑顔を見せてベンチへ戻ってきた。
7回のマウンドに上がった千賀、先頭の2番・トーバーに対し、1球目を投げる前のピッチクロック違反で1ボールにしてしまうと四球、1回2死から打者17人をパーフェクトに抑えてきたが久しぶりの走者を許した。さらに1死から4番・マクマーンにも四球を与え、1死一、二塁のピンチを迎えると、5番・T.エストラーダ(29)にはカットボールをレフト前に運ばれて1点を失った。千賀はここで降板。本拠地のファンは好投した千賀をスタンディングオベーションでベンチに迎え入れた。
千賀は6回1/3、92球を投げて、被安打2(1本塁打)、奪三振7、四死球2、失点2(自責点2)で防御率は1.60。規定投球回に到達し、再び防御率トップに立った。千賀の後を受けた中継ぎ陣もしっかり押さえて、千賀は6勝目、チームも連勝で貯金を「14」に伸ばした。